“渋谷系チャラ男漫才”で2019年に大ブレイクしたお笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹。4月から3本の地上波テレビ番組のレギュラーが決定、さらにAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』(毎週月~金曜21:00~23:00)の木曜MCに抜てきされ、ますます人気が爆発しそうだ。
若い世代のファンが多い2人は、SNSも積極的に活用。漫才同様にチャラ語を用いた投稿で笑いを誘い、ユーモアあふれるリプ返しをするときも。力を入れているSNSについて2人にインタビューし、普段意識していることなど話を聞いた。
■りんたろー。は「双方向性」 兼近は「自分らしさ」を意識
SNSで心がけていることを尋ねると、りんたろー。は「SNSで要望やトレンドを吸収したりしているんですけど、意識しているのは双方向性にしてあげたいなと。『いいね』もできたら押しますし、コメントもできたらする。それがプロモーションにもなっていると思うので活用しています」と回答。積極的なリプ返しは、「返ってきたらうれしいと思うので」とファンを喜ばせたいという気持ちからだ。
兼近は、SNSにおいて「自分らしさ」を大切にしていると言い、「自分だからこそ発信できることを常に書くように。それ以外のことは逆に書かないようにしています。テレビに出演するという告知でも、自分らしさを取り入れて発信するようにしたほうが、見てくれている人たちも飽きないと思うので」と語った。
また、りんたろー。はSNSで「多忙ぶる」ことをしているそう。兼近が「最初の頃は、多忙ぶることで『忙しいんだ』と思ってもらって、いいプロモーションになっていたと思うんですけど、最近は忙しいってみんなわかってるし、休みあったほうがむしろ心配されないのに、休みがあっても休みないふりしたり。空き時間も何かしている感を出したり、ずっとプロモーションしてるんです」と暴露すると、りんたろー。も「打ち合わせ2本だったら、ロケ3本って書くようにしています」と笑いながら打ち明けた。
多忙ぶる理由を尋ねると、兼近が「たぶん、ただ忙しい人がかっこいいっていう理由でやってるんです。最初からそうだったと思います。俺は『プロモーションすげー! マジこの人かっこいいな』って思っていたんですけど、ただ忙しく思われたいだけだったんだと思います」と分析。りんたろー。自身も「『2日寝てねー』みたいに言う人いるじゃないですか。あれかっけー! って」と認めた。
さらに、りんたろー。が「寝てないキャラ。なるべくSNS上では寝ないようにしようと思います」と今後も多忙ぶると宣言すると、兼近は「みんな惑わされちゃいけないですよ。『忙しくて倒れちゃうよ』って俺まで心配されるんですけど、ウソですから。けっこう寝てるし」と呼びかけた。
■批判コメントもダメージなし「むしろ絡んだり」
また、2人ともエゴサーチをすると言い、りんたろー。は「ファンが求めているものがわかるっていうのもありますけど、俺はちやほやされたくてやってます。褒めてくれているのを見つけて、それで酒を飲む」と告白。兼近は「俺も最近、見てますよ。最初の頃は見てなかったんですけど、りんたろー。さんに影響されちゃいました。楽しそうにずっと携帯いじってるから」と兼近も影響を受けてエゴサーチするようになったという。
りんたろー。は「エゴサーより楽しいアプリがない。こんなに自分が主人公でいられるアプリないでしょ!」と本当に大好きなようで、批判的なコメントを見てショックを受けることはないか尋ねると、「全然! そういうコメントはむしろ、ツッコんだり絡んだりしてます」と批判コメントすら遊び相手に。
兼近も批判的なコメントを見てダメージを受けることはないそうで、「人だと思ってないんで。その人の脳がコンピュータ化してるんですよ。普段はそういう人も優しいはずで、見ているときだけ人間じゃなくなっちゃってるんです。だから別にそんなダメージないです」と、自分の中での独特な対処方法を説明。根本的に2人ともかなりのプラス思考だからできる受け止め方のように思えるが、りんたろー。も兼近は「そうかもしれないですね」と頷いた。
初の報道番組MCとなる『AbemaPrime』の生放送での2人の発言に対しても、SNSでさまざまな声が寄せられそうだが、2人はその反応も毎週楽しみだという。りんたろー。はSNSを愛しすぎて「オンエア中に『いいね』を押したい」とまで言い、兼近が「じゃあ俺がその間しゃべってるよ」と抜群のコンビネーションを見せていた。
ツッコミ担当のりんたろー。(1986年3月6日生まれ、静岡県出身)とボケ担当の兼近大樹(1991年5月11日生まれ、北海道出身)によるお笑いコンビ。2017年に結成。「ポンポンポン!」「お後がヒュイゴー!」といった若者言葉を繰り出す“渋谷系チャラ男漫才”という独自のスタイルで一気にブレイクを果たす。りんたろー。は介護、兼近はベビーシッターと、芸風からかけ離れたイメージのアルバイト経験も話題に。霜降り明星、ハナコ、ミキ、四千頭身、宮下草薙らとともに「お笑い第7世代」と呼ばれる。