ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観が、7日に放送されたラジオ番組『ACTION』(TBSラジオ/月~金 15:30~17:30)で、地元で働く両親に外出自粛を説得する難しさを語った。
尾崎は「高齢者の方が(重症化のリスクという点で)危ないという話を聞いているので」ということで両親に連絡をとったといい、父親は仕事を休んでいるものの、スーパーマーケットで働く母親は仕事に出かけている状況だと説明した。
「毎日仕事があるというなかで、『ちょっと休んだら』って話をしたんですよ。言ったけど、『そんな簡単に休めないから』って、話が全然平行線で」と尾崎。緊急事態宣言のなかもスーパーマーケットなどは通常通り営業されることに触れ、「止められない仕事もあるわけじゃないですか。それによってより(感染の)危険度が上がる人もいるんだな、とあらためて感じた」と語った。
「親が子どもに対して『今危ないから外でちゃいけないよ』って言う話はよく聞くんですけど、逆に子どもが親に『危ないから出ないで』って言うパターンは、これからさらに増えていくと思う」と続けた。
尾崎は「思ったのは、両親との連絡を、近況報告だけでいいと思い込んで。そこまで深く話をしようと思っていなかったツケが来ているのかな」と、多忙ゆえに両親との十分なコミュニケーションを取れていなかったことを振り返り、「自分がライブのことで頭がいっぱいだったから。本来、悩んでいる1カ月前くらいのときに先に話しておけば、いまごろ(母親は)仕事を休めていたかもしれない」と後悔を口にした。
そして「親って子どものことは心配するけど、自分のことは絶対心配してくれないじゃないですか。『なんでわかってくれないんだ』って怒ったりもしようと思ったんですよ。でも、それもそれでなぁ…って。(親子間は)すごくデリケートな関係性だと思っているから、あんまり強く言えないなぁって思って」と話した。
また尾崎は、毎日両親との電話を欠かさないというアシスタントパーソナリティ・幸坂理加の話をまじえ、「リスナーの方からも、どうコミュニケーションを取っているのかを聞けたらいいですね」と締めくくった。