ピクシブが運営するサービス「ピクシブ百科事典」は4月2日、Amazonへのピクシブ百科事典データを提供開始。これにより、Amazonの音声アシスタント「Alexa」が、アニメやマンガ、ゲームなど様々な言葉について詳しく答えられるようになる。
ピクシブ百科事典は、Wikipediaのようなユーザー編集型の百科事典サービスで、ピクシブアカウントを持っていれば誰でも記事作成・記事編集が可能。アニメやマンガ、ゲームからデザイン・アートまで、さまざまな言葉、現象、文化、作品に関する情報が登録されており、登録単語数は35万件を超えるという。一般的な言葉のほかにもpixivタグの説明や関連イラストなどが載せられている。
Alexaにはこれまで、様々なアニメ作品や登場キャラクターに関する質問が寄せられてきた。今回、ピクシブ百科事典がAmazonへのデータ提供を開始することで、Alexaはより多くのアニメ・マンガ・ゲームなどのコンテンツに特化した質問に返答できるようになる。たとえば、Alexa対応デバイスに対して「アレクサ、○○について教えて」のように話しかけると、「○○の登場人物です」と返答するという。
筆者が試してみたところ、たとえば「渚カヲル」について聞くと「渚カヲルは、新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、巨大な兵器、エヴァンゲリオンのパイロットです。いつも微笑みを浮かべています。ミステリアスで、哲学的な発言が多い人物です」と回答。
Fate/stay nightについては、「こんな説明が見つかりました。『Fate/stay night』は、2004年1月30日にTYPE-MOONから発売されたコンピューターゲームで、ジャンルは伝奇活劇ビジュアルノベル。」と答えてくれた。
ただし、pixivタグや特定のキャラクターカップリングなどについては学習が浅いのか、有名(なはず)のワードに対して聞いても、現時点ではまだ「すみません、わかりません」などと返される。「こんなの絶対おかしいよ」(アニメ『魔法少女まどかマギカ』第6話のサブタイトル、もしくは同作の二次創作がカオスになったもの)くらいは答えてくれると嬉しいのだが……。
なお、Amazonに提供するデータはピクシブ百科事典の文字データに限定され、「肖像、第三者の著作物や商標、ユーザーのアクセスデータや個人情報などは含まれない」としている。
ピクシブでは、音声アシスタントの普及を受けて音声インターフェースの研究を進めており、同社は「今後もAlexaをはじめとした技術との連携を強化し、様々な側面でクリエイターやコンテンツのファンの方々の活動を支援できるように機能拡大を進める」としている。