2019年2月、東京の児童養護施設で起きた施設長殺害事件。6日放送のドキュメンタリー番組『ストーリーズ 事件の涙』(NHK総合・22:45~)では、「未来を見せたかった~児童養護施設長 殺害事件~」と題し、亡くなった施設長・大森信也さん(享年46)の思いに迫る。

  • 大森信也さん =NHK提供

同番組は、世間に衝撃を与えた事件の陰にある人々の涙を描き出し、現代社会を映し出すドキュメンタリー番組。

凶行に及んだのが、元入所者(当時22)だったことから大きな注目を集めたこの事件。取材を進めると、命を奪われた大森さんは元入所者が施設を出た後も、4年にわたってサポートをしていたことが分かった。

就職の斡旋や住まいの確保に奔走し、手厚い支援を惜しまなかった大森さん。施設の子どもを「うちの子」と呼び、社会に出た後も支援を続けていた大森さんは、何を守ろうとしていたのか。そして、心に傷を負った子どもたちを支え続けた思いとは。女優・木村文乃の語りで、真相が明らかになる。