埼玉高速鉄道は、車内デジタルサイネージ「ダイナミックビークルスクリーン」の設置を3月に完了し、4月から本格的に運用を開始すると発表した。
「ダイナミックビークルスクリーン」は、特殊な光学樹脂を用い、ガラスにディスプレイを直接貼り合わせて使用するガラスサイネージ製品。ガラスに直接ディスプレイを貼り合わせるため、従来のデジタルサイネージと比べてガラスへの映り込みや反射を低減できる効果があるという。
車両内の混雑状況、温度、湿度などをAIで解析し、環境変化に応じてリアルタイムに表示内容や広告を切り替える機能も搭載。天気の変化や災害などの情報も素早く表示できるほか、AIによる解析で乗客がどれだけ広告を閲覧したか計測することもできる。
埼玉高速鉄道が運行する全車両(6両編成×10編成)を対象に、各車両の乗降用ドア上部4カ所に千鳥状に配置し、1カ所あたり2面設置する。設置面数(モニター数)は計480面とのこと。走行位置などの列車運行情報は、「ダイナミックビークルスクリーン」の反対側に設置されている乗降用ドア上部のLED掲示板で案内する。