フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、元受刑者を受け入れる会社を取材した『余命3年の社長と刑務所を出た男 前編 ~塀の外の夢と現実~』を、5日に放送する。

  • 北洋建設の小澤輝真社長=フジテレビ提供

北海道・札幌市にある北洋建設は、罪を犯し、刑期を終えた「元受刑者」を日本でもっとも受け入れている。約50年前から元受刑者を積極的に採用。その数は延べ500人を超え、現在も約10人の元受刑者が勤務している。

この北洋建設を率いるのが、社長の小澤輝真さん(45)。全国の刑務所・少年院から、就職を希望する受刑者からの手紙が届く。

実は小澤さんは、進行性の難病「脊髄小脳変性症」を発症し、医師からは「余命3年」と告げられている。人の手を借りなければ歩くこともままならず、言葉も不明瞭だが、全国の刑務所・少年院に自ら出向き、採用活動を続けている。「再犯者を減らしたい」…そのためには、出所後の仕事と住居が不可欠だという。

そんな北洋建設に、この冬もまた新たな元受刑者が入社した。コンビニ強盗を繰り返して2度の服役を終えた男性は、北洋建設で働きながら、税理士になる夢があった。そのために勉強を始めるのだが…。

今度こそは「更生したい」「社会に認められたい」と願う元受刑者たちに容赦なく襲いかかる現実の厳しさ。塀の外の夢と現実を、女優・佐藤仁美のナレーションで見つめていく。

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