2020年4月よりテレビ放送を開始する『GARO -VERSUS ROAD-』とは、2005年に誕生して以来、15年もの長きにわたって続いている特撮テレビドラマ『牙狼<GARO>』シリーズの最新作である。

  • 勇翔(ゆうひ)。1993年生まれ、長野県出身。東海エリアを中心に活動する「BOYS AND MEN」のメンバー。これまでの出演作品は、テレビドラマ『マジで航海してます。』(2017年)『トクサツガガガ』(2019年)『ミナミの帝王ZERO』(2019年)、映画『棘の中にある奇跡~笠間の栗の木下家~』(2018年)『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018)ほか多数。撮影:蔦野裕

人間の肉体を食らう邪悪な魔物=ホラーを殲滅する使命を帯びた、ガロの称号を備える"魔戒騎士"の凄絶な戦いを描いた『牙狼<GARO>』は、原作・総監督を務める日本映像界のトップクリエイター・雨宮慶太監督の生み出す独特なビジュアルや、多くの登場人物がうごめき、ぶつかりあうキャラクタードラマなど、多くの魅力を備え、時代設定やメディア(アニメ・ゲームなど)などを変化させながら、バラエティに富んだテレビシリーズと劇場映画が創造された。

今回の『GARO -VERSUS ROAD-』は、これまでのシリーズとはまったく異なる世界観のもとに作られており、『牙狼<GARO>』の新たな方向性を探る"新章"と銘打たれている。

マイナビニュースでは、いよいよ放送開始される『GARO -VERSUS ROAD-』に強い意気込みをしめすメインキャストの方々にインタビューを敢行。今回は、天羽涼介(あもう・りょうすけ)を演じる勇翔にご登場いただいた。天羽はバー「Meteor」のマスターで、群れるのを嫌う一匹狼。寡黙だが熱血漢な一面を持ち、その喧嘩の強さから裏社会の男たちに一目置かれている存在だという。以前から大の『牙狼<GARO>』ファンであり、雨宮慶太ワールドに惚れこんでいる勇翔(BOYS AND MEN)に、『牙狼<GARO>』シリーズへの出演にかける意気込みや、『GARO -VERSUS ROAD-』の注目すべきポイントについて訊いた。

――勇翔さんが『牙狼<GARO>』シリーズのファンになったきっかけは何だったのですか。

もともと僕は子どものころからずっと特撮ヒーロー作品が大好きでした。高校時代、レンタルDVDショップの特撮コーナーを眺めていたら、棚に『牙狼<GARO>』の第1作が置かれているのを発見したんです。パッケージのビジュアルを見て「なんだ、この"特撮"は!?」と衝撃を受けたのが、すべての始まりでしたね。それからすぐにハマっていき、テレビシリーズや映画版もチェックするようになり、これまで全シリーズを観続けてきました。

――それだけ『牙狼<GARO>』シリーズに強烈な魅力があったというわけですね。勇翔さんが思う『牙狼<GARO>』の魅力とは何でしょう。

デザインワークを含めた、雨宮慶太監督による"独自の世界観"に強い魅力を感じています。最初に『牙狼<GARO>』を観たとき、この作品を雨宮監督が作っていらっしゃると知っていろいろ調べていたら、僕が幼いころに大好きだった『鉄鋼機ミカヅキ』(2000年)も作られていた(原作・監督・キャラクターデザイン)と知って、さらに感激しました。『牙狼<GARO>』がいちばん好きだ、と各所で熱く語っていたら、雑誌の企画(ボイメンマガジンVol.2/2017年)で雨宮監督と対談をさせていただく機会に恵まれました。そのときから、いつか『牙狼<GARO>』シリーズに出演したい!と夢見ていたんです。

――では今回の出演は、まさに念願叶ったということなんですね。出演にあたっては、どんなお気持ちで取り組もうと思われましたか。

出演が決まった、と聞いた瞬間のうれしさや感動は、忘れられないですね。『牙狼<GARO>』シリーズだと、他の特撮ヒーロー作品よりもキャストたちの"生身"のアクションが多く、これに出演できるということは、俳優として自分のためにもなると思っているんです。出演するにあたっては、15年分のシリーズ全部を観続けてきた僕ならではといえる、今までにない新しい『牙狼<GARO>』の姿をお見せできるよう、作品を作っていかなくてはいけないぞ、という気持ちになりました。

――実に頼もしいですね! そんな『牙狼<GARO>』ファンの勇翔さんにお尋ねしますが、シリーズの中で特に愛着があるキャラクターをひとり挙げるとすれば、誰になりますか?

ひとりですか……(しばし考えて)……、すべてのシリーズにまたがって出ている重要なキャラクターとして、魔導具の「ザルバ」を挙げさせていただきます。また、第1作『牙狼<GARO>』の冴島鋼牙と、息子の冴島雷牙(テレビシリーズ『牙狼GARO―魔戒ノ花―』、映画『牙狼GARO―月虹ノ旅人―』に登場)、そして鋼牙の父・大牙の、親子3代にわたってガロの鎧と"心"が受け継がれているところなどにも強く惹かれます。そうそう、冴島家に代々仕えているゴンザ(演:蛍雪次朗)さんも、作品をまたいで活躍している大切なキャラクターですよね(笑)。