厚生労働省(厚労省)は3月31日、新型コロナウイルス対策のため、LINEが実施した健康状態に関するアンケートを装った詐欺が発生しているとして、注意を喚起した。本来のアンケートでは尋ねない、クレジットカード番号などを聞く項目があるといい、厚労省は詐欺アンケートには回答しないよう呼びかけている。

厚労省は新型コロナウイルスにおけるクラスター対策の強化を図るため、民間事業者などと情報提供に関する協定を締結。3月27日にはLINEと「新型コロナウイルス感染症のクラスター対策に資する情報提供に関する協定」を締結しており、LINEが3月31日に実施した健康状態を尋ねるアンケートはこれに基づくものとなる。

  • LINEが実施した第1回「新型コロナ対策のための全国調査」。約8,300万人が対象となっている

厚労省では、このアンケートを装いクレジットカード番号を尋ねる、詐欺と疑われる事案が発生していると警告。アンケートの全質問項目を公開し、本来の項目以外を尋ねるアンケートに回答しないよう呼びかけた。また、LINEのTwitterアカウントでは、アカウント名「LINE」と、その横にある緑の「公式バッヂ」があることが本物だと、見分け方を紹介している。

  • 厚労省が公開したアンケートの全質問項目