2019年4月にスタートしたニッポン放送の番組『DAYS』(毎週月曜~木曜 13:00~16:00)。水曜パーソナリティを務める俳優・原田龍二は、番組スタートからパーソナリティを担当しており、2年目を迎える。

そんな原田であるが、台本の同じ部分を2回読んでしまうなど、その進行の様子から“安定の不安定”と呼ばれることも。

実際に、パーソナリティ2年目となる原田であるが、「ますますひどくなっていると思います」と苦笑いする。そして、自身の不祥事直後の生放送についてや、パートナーを務める東島衣里アナなどについても語った。

■生放送で号泣「自分が犯した罪と向き合えた」

  • 原田龍二

    原田龍二

――昨年4月からパーソナリティを務めていますが、これまでの放送で思い出深い回はありますか。

避けては通れないのは自分が不祥事を起こした後の回ですね。そのときに東島(衣里)さんがいたことで、自分が犯した罪と向き合うことができました。東島さんがちゃんと支えてくれたことが、大きかったですね。

――報道後の会見などと比べても、生放送では嗚咽をもらす場面があったのが印象的でした。

東島さんと2人でやってますし、東島さんがいてくれたことが大きかったです。僕一人でやってるんじゃないんだなとあらためて実感した放送回でした。東島さんの立場的にも、どういうふうに僕に接していいいか、とても難しく大変だったと思います。まだお若いのに、奥深さというか慈悲深さがありますよね。

――ほかにも放送において、東島さんに助けられていると感じることはありますか。

毎回助けられていますよ。僕が脱線してもすぐ軌道修正してもらいます。東島さんがいなかったら、ただの不安定で終わってしまいます(笑)。

――原田さんは他のラジオ番組を聴いて、参考にしたりすることはありますか。

もちろんいろんなラジオを聴いてますが、真似しちゃいけないし、他の番組はまったく意識してないですね。それは僕が人生においても言えることで、自分の中に無意識に吸収されてることもあるかと思いますが、10人中9人がこっちって言ったら逆を行く生き方をしてきました。

そうじゃないと、原田龍二にオファーをした意味がないでしょうし、「原田龍二にオファーしたけど、誰々みたいじゃん」って言われたくないなという思いがどこかにあります。自分の個性があれば、それを伸ばしたいですし、せめて自分ぐらいは個性の味方をしたいという考えです。

■スタッフからのアドバイスも「本番が始まると…」

――4月からは2年目を迎えますが、いかがですか。

自分のなかでは変わってないですね。ますますひどくなっていると思います(笑)。(同席した番組スタッフを見て)スタッフも否定してないですね(笑)。ただ、「ひどいだけじゃん」って言われたらそれまでなので、それが“面白い”という言葉に昇華していればいいですね。

――「ひどくなっている」とのことですが、たとえばどんなことがありましたか。

今日(3月11日放送)だってとんでもないことがありました(苦笑)。

放送作家「今日でいうと、台本のページをなくしていました。ページをなくしても、リスナーには見えないわけですから、上手いこと伝えてくれたらいいんですよ。でも、『なくした』って言っちゃうんですよ。だから聴いてる人もなくしたことが分かっちゃう(笑)。あとは食べるコーナーでは、基本的に食べ過ぎちゃう。『食べなければいいじゃん、そんなに』って言ってるんですけど、全部食べちゃうんですよ。1回やればわかるのに、毎回やってます(笑)」

それが僕の悪い癖です。治らないから不治の病なんです(苦笑)。食べてる様子が見えないので、もっと伝えようと頑張っちゃうのかもしれないですね。旅番組でも一口食べて終わることができないんですよ。

――スタッフさんからアドバイスをされることはあるんですか。

アドバイスとか注意されたりはありますけど、本番が始まるとわけが分からなくなっちゃいます(笑)。

放送作家「そうなんですよ。だから僕らも言うんですが、わけが分からなくなるじゃないですか。言った分、わけが分からなくなっちゃう量が多いので、言わない方が良いという。だから(アドバイスを)減らすことを覚えました」

こういう方々に支えられています。当然、台本も作家さんやディレクターさんによって構成されてますし。ただ、それを生かすも殺すもパーソナリティ次第。生かされてるか殺されているかは、リスナーさんが判断することだと思いますね。

――原田さんご自身は、どう思っていますか。

うーん……どうなんだろう(笑)。

ディレクター「だけど半年前と比べたら余裕ができましたよ。ただ、余裕が出てきて、しゃべりすぎた結果、時間を守れなかったりしてます(笑)」

ちょっと欲が出ちゃうのかもしれないですね。そこらへんの測量が上手くできない(苦笑)。いつも「次のコーナーは何分までに終わらせてください」というカンペを書いてくれるんですけど、それが見れない。瞳には映っているんだけど、脳に伝達されてないという(笑)。

でも、そこが不安定と言われてる理由ですし、他の方と違う良さになったらいいなと思ってます。ツイッターを見てても、リスナーさんも僕のガタガタした感じをツッコんでくれるのが多いし、それを見てブースの中でいつも笑ってます。このラジオはリスナーを応援するというテーマでやってますが、逆に応援してもらっている感じです。本当は逆じゃないといけないんですけどね。

――最後にリスナーへのメッセージをお願いします。

こういう不器用な人間だから、「このエピソードを送ってあげようかな」とか思う方が増えたらいいなと思います。普通の完璧なパーソナリティだったら送らないことを「こんなやつだから送ってみよう、読ませてみよう」という方が増えたらうれしいです。

■ニッポン放送『DAYS』(毎週月曜~木曜 13:00~16:00)
『DAYS』=「日々」「お昼」「午後」…“働く人の日々の喜怒哀楽”がテーマ。日々のうれしかったこと、悲しかったこと、仕事のこと、家庭のこと、そんな「働く人のDAYS」をお届け。月曜パーソナリティ:安東弘樹、火曜パーソナリティ:中川家、水曜パーソナリティ:原田龍二。

■原田龍二
1970年10月26日生まれ。東京都出身。身長178cm。1990年、『第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で、準グランプリを受賞。ドラマ『水戸黄門』(TBS系)、『相棒』(テレビ朝日系)など、数多くの作品に出演。また、バラエティ番組などでも幅広く活躍中。