3月にIIJがスタートした「データプラン ゼロ」は、1カ月450円から利用できるeSIMサービスです。料金は基本利用料(150円)とeSIM専用データクーポンの組み合わせで決定され、毎月1GBまでは300円、以降1GBにつき450円が加算されるしくみで、利用のない月は基本利用料の150円だけを支払えばいいという手軽さが特長です。

eSIMは、日本向けのiPhoneに関していうかぎり、「DSDS(Dual SIM Dual Standby)」を利用する唯一の方法です。2枚のSIMで同時に待ち受けできるこの機能、iPhoneではXS/XS Max/XR以降のモデルが対応していますが、日本仕様のiPhoneでは2枚の物理SIMによるDSDSには対応せず、1回線目は物理SIMで2回線目はeSIMという仕様です。

「データプラン ゼロ」のeSIMはかんたんに申し込めるうえ安く、補助回線として使うには手頃です。データ通信専用のため、電話番号を利用する音声通話やSMSには対応しませんが、容量が少ないプランで契約し足りなくなったら追加する、という使いかたの人にとっては割安です。

しかし、1回線目が音声通話にVoLTEを使う通信会社の場合、デフォルトの通信回線をeSIMに設定している場合、音声通話しながらデータ通信することはできません。通話中にデータ通信できないと、保留にしてWEBで調べものをすることができなくなるなど、困った事態も発生します。

そこで利用したいオプションが「モバイルデータ通信の切り替えを許可」。「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」の順に画面を開き、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」スイッチをオンにしましょう。これで、音声通話が始まるとeSIMは一時的に無効化され(圏外になる)、データ通信は自動的に主回線へと切り替わります。音声通話が終わるれば元に戻るので、設定を気にする必要はありません。

操作手順をカンタン解説

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    1 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」の順に画面を開きます

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    2 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」スイッチをオンにします

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    3 音声通話が始まると、eSIMの回線は自動的に圏外になります

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    4 音声通話が終了すると、回線は元どおりになります