JR四国は30日、「土讃線アンパンマン列車」を現行の2000系から新型車両2700系へバトンタッチし、2編成を今夏導入すると発表した。『それいけ! アンパンマン』の原作者、やなせたかし氏の故郷を走る列車として、岡山～高知間で運転される。

  • JR四国が新型車両2700系の「アンパンマン列車」を導入する

「土讃線アンパンマン列車」は2000年のデビュー当時から特急形気動車2000系で運転され、現在は3両編成の「グリーン」、4両編成の「オレンジ」が岡山～高知・中村・宿毛間で活躍中。「アンパンマン列車」20周年記念事業として新たに導入する2700系の「アンパンマン列車」は、4両編成を2編成導入する予定。運転区間は岡山～高知間とされている。

2700系の「アンパンマン列車」は、「土讃線あかいアンパンマン列車」「土讃線きいろいアンパンマン列車」と名づけられ、2編成とも「アンパンマン」の世界観をふんだんに取り入れたデザインとした。「アンパンマン」のスタンダードを追求し、こどもたちのよく知るなかまたちが仲良く集まる様子を表現。外装テーマは「アンパンマン」の好きなこどもたちにも伝えやすく親しみやすいテーマとし、赤色をベースカラーにした笑顔の「ニコニコ」と、黄色をベースカラーにした輝く「キラキラ」としている。

  • 「土讃線あかいアンパンマン列車」デザインイメージ

  • 「土讃線きいろいアンパンマン列車」デザインイメージ

  • 「アンパンマンシート」のイメージ

20周年記念でデビューする「アンパンマン列車」にふさわしく、1号車の「アンパンマンシート」の内装は「アンパンマンとなかまたちとのたくさんの出会い」をテーマに、こどもたちの目線でデザイン。シート(座席)はなかまたちを大胆に表現したデザインで、なかまたちと一緒に列車の旅をしているかのような演出が施されている。

今回に予定される本格運用の前に、一般客を対象にした展示会や、運用開始日を記念した出発式も計画しているとのこと。運用開始日や運転時刻などと合わせ、詳細が決定し次第、別途発表される。