プラスワンは3月30日、「新型コロナウイルス感染症が個人事業主・フリーランスの収入に与える影響」についての調査を発表した。調査は3月20~24日、320名(男性187名、女性133名)を対象にクラウドソーシングサービスのランサーズで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「仕事の数に変化はありましたか?」と聞くと、「減っている」(39.1%)、「変わらない」(36.9%)、「今後減りそう」(18.8%)、「今後増えそう」(3.1%)、「増えている」(2.2%)という結果に。
続けて、「収入に変化はありましたか?」と尋ねると、「変わらない」(38.8%)、「減っている」(36.6%)、「今後減りそう」(20.6%)、「今後増えそう」(2.5%)、「増えている」(1.6%)となった。
また、保護者の休暇取得支援として、個人事業主・フリーランスには日額4,100円(定額)を支給する支援措置についてどう思うか聞くと、「少ないと思う」(44.7%)、「やや少ないと思う」(38.1%)、「充分だと思う」(17.2%)となっている。
そして、この日額に関する会社員と個人事業主・フリーランスとの差異については、「同じように多額の税金を支払い、保険料も支払っている状況で支援が少ないというのは、どうしても納得のいくものではありません」(40代男性/グラフィックデザイナー)、「いつかは回復すると信じていますが、それまでの個人事業主への対策がちょっと酷いような気がします。一日4,100円頂いても到底足りません」(50代女性/小売店経営)などがコメントとしてあった。
さらに、「ご自身が休暇取得支援を利用する場合、日額幾らを希望しますか?」と聞いたところ、「8,000円以上10,000円未満」(35.0%)が最も多かった回答となった。
続けて、「経済支援施策として望むものは?」と尋ねると、「現金給付」(66.3%)、「消費税減税」(12.8%)、「所得補償」(9.7%)、「所得税減税」(7.2%)、「クーポン支給」(2.5%)、「事業性融資の金利引き下げ(無利子を含む)」(1.6%)となっている。
そして、「個人事業主・フリーランスという働き方を今後も続けていきたいと思いますか?」と聞くと、「続けていきたい」(71.6%)、「迷っている」(26.6%)、「やめようと考えている」(1.9%)という結果だった。
個人事業主・フリーランスを続けていきたい人のコメントでは、「フリーランスは、今回のような事態が起きた時に収入が不安定になるリスクはあるのですが、多くの中小企業や零細企業もまた同じようなリスクがあると思います。そうした場合、自分の頑張りがそのままダイレクトに収入にあらわれるほうがモチベーションアップになると思うのでフリーランスを続けたいと思います」(40代男性/コピーライター)、「以前は会社員でしたが、積極的に育児休暇や子連れ勤務などの対応を行っていない会社でした。その後退職しフリーランスとして働いていますが、現在は妊娠中で体調が不安定なので、会社員を続けていたら体を壊していたでしょう」(40代女性/葬儀司会業)、「本当は外に出て働くのが一番なんだと思っていますが、介護が必要な親のために、いつでも自宅でいられる、そして時間の融通がきく今のフリーランスという働き方が今の自分には最適です」(40代女性/キーパンチャー)などがあった。
そして、個人事業主・フリーランスという働き方をやめようと考えている人、続けるか迷っている人からは、「以前に比べて仕事が減り単価も落ちています。このままコロナウイルスの影響が続くようであれば生活は苦しくなる一方なので辞めることも考えました」(30代男性/小売店経営)、「店を経営していますが近くのスーパーが廃業になり人の流れが変わりお客さんが激減しました。そこにこの新型コロナウイルスの影響で更にお客さんが減り、客単価も低くどうすることもできなくなりました。いつかは回復すると信じていますが、それまでの個人事業主への対策がちょっと酷いような気がします」(50代女性/小売店経営)などがコメントされている。