俳優の佐藤浩市と松田龍平が、フジテレビ系の特別企画ドラマ『桶狭間OKEHAZAMA~織田信長~』(仮、今夏放送)に出演することが30日、明らかになった。
圧倒的不利と言われた織田軍が今川義元の大軍を打ち破り、織田信長(市川海老蔵)を一躍戦国時代の覇者に押し上げた伝説の一戦“桶狭間の戦い”を題材とした時代劇の今作。佐藤は斎藤道三、松田は柴田勝家を演じる。
斎藤道三は、油売りの商人から美濃の国主にまでのし上がった実力者で、周囲には“マムシ”と呼ばれ、恐れられた人物。現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では本木雅弘が演じているが、時代劇でも数々の役を演じてきた佐藤の“マムシ”に注目だ。
佐藤は「脚本家の大森(寿美男)さんとプロデューサー、監督と偶然お会いする機会があって、この作品の話を聞きました。そのときは、“美濃のマムシ”の役なら久しぶりに立ち回り(殺陣)もいいな、と話していました。正式にお話を伺った時に、大森さんが本当に斎藤道三の立ち回りを台本に書いてきてくださったので、これはきちんとやらないといけないな、と(笑)」とコメント。「作品によって桶狭間の戦いはいろいろな描き方をされていますが、信長をはじめ、それぞれの作品のキャスティングの違いと面白さ、その妙を楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを寄せた。
一方の松田が演じる柴田勝家は、信長の家臣団の中でも屈指の実力者。。豪傑な武将派として描写されることの多い勝家だが、今回は信長に心動かされていく勝家の繊細な心理も描かれる。
松田は「海老蔵さんとの共演をとても楽しみにしていました。撮影現場は海老蔵さんを『殿!』と呼びたくなってしまう。そんな活気のある現場です。そこには紛れもなく織田信長がいました」と評し、「桶狭間という歴史に残る合戦。戦国時代を生きる織田信長と武将たちの命をかけた戦いをぜひお楽しみに」と呼びかけた。
高井一郎プロデューサーは、佐藤について「油売りの一商人から美濃の国主にまでのし上がった実力、マムシと恐れられた人間力、大きさ、その一方で娘・濃姫や婿・信長に向ける全幅の信頼と愛情、といったところの行間を見事に深めて表現してくださっています」、松田について「心の葛藤を武骨な無表情の仮面の下で表現してもらいたいと考えており、まさにはまり役だと思っています。これまで見たことのない柴田勝家がそこにいます。ご期待ください」と話している。
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