長谷川博己主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)の第11回「将軍の涙」が29日に放送された。終盤に、向井演じる将軍・足利義輝が、雪の降る庭をながめながら光秀(長谷川)に「麒麟」について語るシーンが登場。このシーンに込めた思いや義輝の心情について、向井が語った。
光秀に無念の思いを述べ、「麒麟がくる道は遠いのう」と語った義輝。向井は、「義輝は和睦を命じたり争い事を止めようとしたり、平和を求めていたと思います。将軍としての矜持も持っていたので、自分の代で平和が実現せず、京が混乱の最中になることの不甲斐なさを感じたのではないでしょうか」と義輝の心情を述べ、「このシーンで大切にしたことは“哀愁”です」と明かした。
そして、光秀の存在について「以前、十兵衛が言い放った言葉に真意を突かれ、それ以来人間として信頼しているのだと思います」と推測。また、「長谷川さん演じる光秀は、とても実直で、裏表が無い光秀だと思います。もちろん本能寺の変を起こす張本人ではありますが、成すこと全てに説得力がある長谷川光秀さんなので、今までの光秀像を根本から変えられるのではないかと拝見しております」と長谷川の演技に称賛している。
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