声優の増岡弘さん死去したことが26日に発表されたことを受け、昨年までマスオ役を担当していたフジテレビ系アニメ『サザエさん』のスタッフや、ナレーションを務めていた同局系バラエティ番組『有吉くんの正直さんぽ』に出演するタレント・有吉弘行らが、相次いで追悼した。

増岡弘さん

増岡さんは、78年6月から19年8月まで、40年以上にわたってマスオ役を担当。アニメのスタッフ一同として「カッコいい自慢の夫であり、家族思いの父親であり、気遣い上手な娘婿であり、頼れる義兄でもあるマスオさん。いつも穏やかで優しく、ユーモアにあふれた増岡さんの人柄そのものでした。これからも『サザエさん』スタッフ一同、マスオさんというかけがえのない家族の一員を、大切に描きつづけていきたいと思います。長い間、本当にありがとうございました」とコメントが寄せられた。

また、増岡さんの後任で現在マスオの声を演じている声優の田中秀幸は「増岡さんとは昔からたくさんの番組でご一緒させて頂きました。優しい笑顔、楽しいお話し、穏やかなお人柄。全部ずっと覚えています。どうぞ安らかにお眠り下さい」と追悼した。

有吉は、自身のTwitterで「増岡さん。正直さんぽを特別に可愛いがってくださって感謝しかなかったです。一回ぐらい一緒に散歩しましょうという願いが叶わなかったのが残念です。本当にありがとうございました」と投稿。

増岡さんは、『サザエさん』と、ジャムおじさん役の『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ)を同時に卒業したが、『正直さんぽ』のナレーションはその後も担当していた。

東京俳優生活協同組合によると、増岡さんは今月21日に、直腸がんにより死去(享年83)。通夜葬儀は家族葬で終えており、お別れ会は、故人の意思により執り行わないとしている。