お笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹が、4月よりインターネットテレビ局・AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』(毎週月~金曜21:00~23:00)の木曜MCに就任することが決定した。チャラ男キャラのしゃべくり漫才で2019年に大ブレイクし、イベントやバラエティ番組に引っ張りだこの2人だが、報道番組のMCは未知の領域だ。
「ニュース×チャラ男」という異色の掛け合わせに、りんたろー。は「俺らみたいにニュースに疎い層を引き込んで、どこにいても自由にコメントできるニュース番組だからこそ、一緒に一つのテーマについて考えてみるきっかけになれたらバイブスいとあがりけり」と自分たちが就任する意味を意識。兼近は「ニュース離れが進む若い世代、そしてジェネギャに苦しむパイセン達を繋ぐパリピになりてぇななんて夢見ちゃってます! おかてぇ話題なんかにも一石投じ系芸人としてガチガチぶっこんでくんでよろたのふぉーえばーです」と意気込んでいる。
マイナビニュースでは2人にインタビューし、初の報道番組MCという新たなチャレンジへの意気込みを聞いた。
■兼近、炎上覚悟!? りんたろー。に消火活動を任せる
――報道番組初MCとなりますが、この話を最初に聞いた時はどう感じましたか?
兼近:攻めてきたなって感じました。日本の高齢化社会に一石投じるつもりなのかなって。そして、まだまだいろんな角度から自分たちを出していけるんだなと思いました。
りんたろー。:チャラ男2人で朝の子供番組とかいろんなことを経験させてもらってきましたが、今度はニュース番組のMC。どうしちゃったんだろうって。自分が予想してない範囲に到達してきたなと感じます。
――報道番組に対するイメージは?
兼近:“おじさんたちのセッション”というイメージだったんですけど、僕ら若者が色をつければ、老若男女関係なくフェスれるなって感じてます。
りんたろー。:お堅いイメージ。難しい文字が羅列してあって入り込めないことがあったんですけど、ゲストとして出演させてもらったときに、分解していくとそんなに難しいことはしゃべってないのかなという印象があったので、「わかんない」とか「ピンと来ない」とか正直にガンガン言っていこうかなと思っています。
――不安はありますか?
兼近:生放送なので言いたいことを何でも言えちゃう。それでちょっと炎上はするだろうなっていうのはあります(笑)
りんたろー。:兼近は、自分の思いが先行しちゃうところがあるんですよ。事務所とか番組的に言っちゃいけないことなのに、思い優先しちゃうところがあるので、そこだけセーブしてほしいですね。
兼近:そうなんです。自分の思いをぶつけちゃうときがあるので、そうなったら確実に炎上します! 消火活動をみんな頑張ってほしいですね(笑)
――りんたろー。さんも重要な消火の役割をしないとですね!?
りんたろー。:でも、手を付けられないときもあるので、そういう時は燃えカスを拾おうかと(笑)
■準備しないことが準備「等身大で」「“ありのままちか”で」
――MC就任に向けて準備していることはありますか?
兼近:準備しないことが準備ですね。“ありのままちか”で戦いたいので!
りんたろー。:僕らが今からできる準備ってたぶん知れていて、付け焼き刃で戦える世界じゃないと思うんですよ。だったらもう等身大で! 感じていることを素直に言っていこうと思っています。ティーン代表として(笑)
――楽しみにしていることは?
兼近:ニュース番組は知らないことをめちゃくちゃ知れる。普段だったらゲームを優先してニュースを見ないとかあるあるなんですけど、(MCとして)ずっといないといけないので(笑)、無意識に社会のいろんな問題を知れるのは楽しみです。
――知識レベルがどんどん上がりそうですね!
兼近:そうっすね。どこまで行っちゃうんですかね! 教養チャラ男になりそうっす!
――りんたろー。さんは楽しみにしていることはありますか?
りんたろー。:お天気お姉さんの“ほかのん”(穂川果音)に定期的に会えるっていうのが一番楽しみです(笑)
■目指すは加藤浩次!?「あんな狂犬になりてーなと」
――報道番組で活躍されている芸人さんも多いですが、特に尊敬している人は?
兼近:(明石家)さんまさん!
りんたろー。:報道番組はやってねーだろ!
兼近:なるほど、じゃあ加藤浩次さん! 吉本問題があったときとか、先頭切ってリスクあることを叫んでいたんで、あんな狂犬になりてーなと思います!
――頼もしい先輩ですね! お2人も今後、そういった際にはコメントを求められることになりそうです。
兼近:そうっすね。あと、俺らが問題を起こしたときの謝罪の仕方も勉強しておこうと思います(笑)
――最後に改めて、『AbemaPrime』木曜MCとしての意気込みをお願いします。
りんたろー。:僕らがやらせてもらう意味も考えて、僕らなりに発信して、みなさんとニュースでつながって共有できたらなと思います。
――お二人がやる意味とは?
りんたろー。:ニュースをあまり知らない若者たちを引き込んで、同じ目線で一緒に理解を深めていくことができるのは、もしかしたら僕らだったりするのかなと。そこですね!
――兼近さんも意気込みをお願いします。
兼近:頑張りたいです!
りんたろー。:薄い! もうちょっと言ってもらっていい!?(笑)
兼近:見てくれるみなさんと一緒に社会問題とかを学んで、一緒に成長できたらいいなと。すでにニュースに詳しい方は、そういう見方もあるんだとか、知らない人もいるんだよって知ってもらうような、そういう番組にしたら面白いんじゃないでしょうか!
ツッコミ担当のりんたろー。(1986年3月6日生まれ、静岡県出身)とボケ担当の兼近大樹(1991年5月11日生まれ、北海道出身)によるお笑いコンビ。2017年に結成。「ポンポンポン!」「お後がヒュイゴー!」といった若者言葉を繰り出す“渋谷系チャラ男漫才”という独自のスタイルで一気にブレイクを果たす。りんたろー。は介護、兼近はベビーシッターと、芸風からかけ離れたイメージのアルバイト経験も話題に。霜降り明星、ハナコ、ミキ、四千頭身、宮下草薙らとともに「お笑い第7世代」と呼ばれる。
撮影:蔦野裕