育休コミュニティMIRAISは3月19日、育休の実態と、育休後の働き方に関するアンケート「育休経験者400名の実態調査 第1弾」の結果を発表した。調査は1月27日~2月7日、産育休中および復職後5年以内の女性381名と、育休中の妻を持つ男性47名を対象にWebで行われた。
調査によると、約8割(77.4%)の女性が出産前に想像していた産後や育休中の過ごし方と現実のギャップを感じているとのこと。具体的な「出産後の悩み」としては、「睡眠不足」(59.1%)、「身体的負担」(49.9%)、「精神的負担」(49.6%)が上位に。また、「子どもの命を守る不安」(46.7%)や「育児の忙しさ」(40.9%)に悩む人も多かった。
また、「育休中に特に辛いと感じたこと」を聞くと、「睡眠不足」(54.3%)や「突然消える一人時間」(52%)がそれぞれ半数を超え、次いで「社会からの疎外感」(43%)や「孤立さ」(33.9%)に辛さを感じる人も。育児中心の生活になることで思い通りに時間が使えないことや、仕事をしていた時と比べ生活が激変することで、多くの女性が、想像以上に社会との断絶感や喪失感を味わっていることがわかった。
続いて、「復職に関する不安はありますか?」と聞いたところ、81.6%もの人が「ある」と回答。特に、「仕事と家事育児の両立」について9割近く(87.1%)が不安を抱いていることが判明。次いで「急な遅刻欠勤早退で職場に迷惑をかけるのではないか」(68.5%)や、「時短orフルタイム勤務での働き方」(66.9%)と続いた。
多くの女性が復職に不安を抱きながらも、復職後の仕事について聞くと、96.3%もの女性が「やりがいを持ちたい」と回答。しかしながら、復職後に意欲(モチベーション)がダウンしてしまう人も多く、その原因として、「仕事と家事育児の両立で精一杯」(63%)、「時間が足りない」(53.3%)、「子どもの病気など突発的な休みが多い」(50.1%)など、仕事と家庭との両立の難しさを挙げる人が多かった。
また、「責任ある仕事が任されない」(48%)、「期待されない」(45.7%)など、職場側からの配慮がモチベーション低下を引き起こす一因になっており、両者の認識にずれがあることが浮き彫りとなった。