エン・ジャパンは3月24日、転職コンサルタントを対象とした「感染症拡大による中途採用への影響」に関する調査結果を発表した。調査期間は2020年3月17~ 22日、調査対象は「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタントで、有効回答は220人。
「半数以上の企業が採用を継続」
継続して採用活動を行なっている企業は全体の何割程度か聞くと、「8割以上」が48%、「7割~5割」が37%となり、「半数以上の企業が採用を継続している」と回答した割合は計85%に上った。
現状を好機と捉えて積極的に採用活動を行う企業はあるか尋ねると、37%が「ある」と回答。具体的には、企業タイプでは「ベンチャー企業」(36%)、「中堅中小企業」(33%)、「外資系企業」(30%)、職種では「技術系(IT・web・通信)」(27%)、「営業系」(26%)、ポジションでは「主任・係長クラス」・「課長クラス」(各51%)がそれぞれ上位に入った。
1月や2月に比べ、3月の求職者のエントリー(応募)数に変化はあるか質問すると、過半数の56%が「変わらない」と回答。この他、「増加した」は19%、「減少した」は25%となった。
応募数が「増加した」職種や業種、年齢の特徴をみると、販売・サービス・イベント会社など、直近で売上が下落している業界出身者の動きが目立ち、フリーランスでこれらの業界に関わっている人の動きも活発だった。また、リモートワークでビル需要の減少が懸念されているからか、不動産業界従事者の応募が増加。年代別では、4月入社に向けて20代の応募が増えているが、不況のあおりを心配している人も多いという。