長年、花粉症に悩まされてきた人であれば、これまでの経験から、自分なりの効果的な花粉症対策というものを持っているだろう。また、メディアや友人などを通じて有効な対処法を知り、今シーズンはぜひそれを試してみたいという人も多いかもしれない。あるいは、今年から花粉症デビューとなってしまい、真剣に対策を講じなければと悩む人もいるに違いない。
そこで今回は、花粉症に悩むマイナビニュース会員361名に「2020年シーズンに試してみたい花粉症対策」を聞いた。
Q.2020年シーズンに試してみたい、もしくは試す予定の花粉症対策を教えてください
1位:マスクを着用する(52.6%)
2位:市販の点眼薬・点鼻薬を使用する(25.2%)
3位:外出をなるべく控える(24.4%)
4位:市販の内服薬を使用する(23.3%)
5位:病院で処方された点眼薬・点鼻薬を使用する(18.3%)
6位:空気清浄機を使用(17.5%)
6位:帰宅したらすぐに顔を洗ったりシャワーを浴びたりする(17.5%)
8位:病院で処方された内服薬を使用する (16.6%)
9位:鼻うがい製品を使用する(13.9%)
10位:花粉をブロックするクリームを鼻に塗る(11.9%)
10位:サプリメントを摂取する(11.9%)
10位:花粉付着防止用のスプレーを衣類などに使用する(11.9%)
10位:花粉の付着を防ぐ柔軟剤などの使用(11.9%)
Q.その理由を教えてください
■マスクを着用する
・「どうしても鼻が詰まりやすくなるので、マスクをするくらいですね」(51歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「やはりマスク。物理的に触れないのが一番だと思う」(32歳女性/金融総合グループ/事務・企画・経営関連)
・「外出時のマスクは、花粉をブロックする上で基本」(50歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「マスクを使用する。基本的に花粉以外にもいろいろ対応できるし、鼻水が多少出ても隠せるから」(40歳女性/その他電気・電子関連/その他技術職)
・「マスクが最も効果があるのですが入手困難な状況であり、とても不安です」(56歳男性/その他金融/営業関連)
・「最新マスクで対策したいのですが……新型コロナの影響でいま、マスクがありません!!」(37歳女性/教育/専門サービス関連)
■市販の点眼薬・点鼻薬を使用する
・「清涼感の強い目薬をさして、目をすっきりさせる」(57歳男性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
・「点鼻薬をさすと楽になって、鼻水が止まる」(55歳男性/教育/専門サービス関連)
・「目薬を使用する。かゆみが抑えられるし、花粉を洗い流せるから」(33歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「薬は眠くなるので、点鼻薬で症状を和らげたい」(47歳男性/公益・特殊・独立行政法人/専門職関連)
■外出をなるべく控える
・「アレルギー反応が出る特定の場所には行かない」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「外出を控える。花粉と物理的に接触しないから」(51歳男性/その他電気・電子関連/営業関連)
・「花粉がつく機会を減らす」(34歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
■市販の内服薬を使用する
・「今のところ、飲み薬が一番効果を感じています」(55歳男性/輸送用機器事務・企画・経営関連/)
・「市販の薬で症状が抑えられているので続けたい」(49歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「市販の薬。手軽だし、便利。もう少し効果あれば……」(39歳男性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「予防する内服薬は飲んだことがないので試してみたい」(29歳男性/農林・水産/事務・企画・経営関連)
■病院で処方された点眼薬・点鼻薬を使用する
・「処方された点眼薬」(44歳男性/化粧品・医薬品/営業関連)
・「目薬をさしてかゆみを止める」(35歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「処方された点鼻薬。効果がある」(37歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
■その他
・「空気清浄機を使用。外から帰った際に花粉が除去できるので、家の中でも快適に過ごせそう」(29歳男性/証券・投資銀行/営業関連)
・「洗顔の際に鼻水を根こそぎ取り除く。気持ち良いから」(60歳男性/セキュリティ/専門サービス関連)
・「病院で処方された内服薬の服用に期待しています。最新の有効薬を処方してくれると思うからです」(35歳女性/警察・消防・自衛隊/公共サービス関連)
・「花粉症の症状でいつも悩んでいるのは、どちらかというと鼻詰まりなどの鼻関係のほうですので、専用の薬で鼻うがいをして息苦しさや不快感を解消できればと思っています」(53歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「静電気防止スプレーの使用。服につく花粉は、窓を開けて換気をするよりはるかに多いという実験データがあったから」(41歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「花粉の付着を防ぐ柔軟剤。服に花粉がつかない」(47歳男性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)
■総評
調査の結果、2020年シーズンに試してみたい、もしくは試す予定の花粉症対策で最も支持されたのは、52.6%と半数以上の票を集めた「マスクを着用する」だった。寄せられたコメントでは、「花粉を直接体内に入れないため」「花粉をブロック」「マスクで鼻や口に入らないように防ぐ」など、直接的・物理的に花粉をブロックする効果を期待したものが目を引く。
また、新型コロナウイルスに敏感になっている世相を受けて、「エクスキューズやエチケットとしても必要」という声もあった。ただ依然として薬局の店頭などでは品薄状態は続いており、花粉症対策の必需品と言えるマスクが手に入りにくいのは困ったものだ。
2位には「市販の点眼薬・点鼻薬を使用する」(25.2%)がランクイン。目のかゆみや涙目、鼻水や鼻詰まりなどへの比較的安価な対症療法として大きな需要があるようだ。「市販の鼻炎薬。効果の高いものが増えている」「仕事中など、即効性が必要なときには点鼻薬が良い」「点鼻薬。多少は効果があります」など、薬効に一定の評価を与えるコメントも多い。また、「一日1回で効くのであれば試したい」といった、その手軽さや利便性に期待する声もあった。
3位はシンプルに、「外出をなるべく控える」(24.4%)。折しも世の中は新型コロナウイルスの影響でイベントなどの自粛ムードが広がり、学校が休校になったり、企業でもテレワークを推進したりするところも増えている。もちろん外出自粛による経済活動の停滞は深刻な問題だが、強度の花粉症持ちにはむしろありがたいと感じる側面もあるかもしれない。
上位に入った3つはいずれも、あまりコストをかけずに手軽に試せる対処法と言えるだろう。それだけに、まず揃えたいアイテムであるマスクの価格が高騰したり、入手しにくかったりする現状はなんともやるせない。一日も早く、正常な世の中に戻ることを切に願う。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2020年3月7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 361名(男性227名 女性134名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート