関西大学は3月18日、2020年のお花見の経済効果は例年より38.9%減少し、新型コロナウイルスの影響により失われる経済効果は約2,534億4,190万円に上るとする試算結果を発表した。
お花見の経済効果、例年の6割程度にとどまる
同大の宮本勝浩名誉教授の試算によると、2020年のお花見の経済効果は約3,982億9,823万円。例年のお花見の経済効果は約6,517億4,013万円(2018年発表)であることから、新型コロナウイルスの影響により失われる経済効果は約2,534億4,190万円、例年より38.9%減少すると予想している。
宮本名誉教授は、「2020年のお花見の経済効果は例年と比べて約2,534億円減少し、6割程度にとどまることが推定される。その要因として、(1)日本人人口の減少、(2)新型コロナウイルスの影響による訪日外国人の大幅減少、(3)新型コロナウイルスの影響よる日本人の遠出のお花見客の減少、(4)安倍首相による大勢の人々が集まるイベントの自粛要請、(5)小池知事によるお花見の宴会の自粛を要請などが挙げられる。これは日本の観光業界や経済にとって大きな打撃であり、一日も早く、新型コロナウイルス騒ぎが収束することを願っている」とコメントしている。