NTTドコモとチャイナモバイルは、キズナアイなどの人気バーチャルアーティストが登場するVR音楽ライブ「以心伝心有灵犀-Borderless Live 5G-」を、3月21日19時(日本時間)から日中共同で開催する。このライブでは、コンテンツ制作を行うmonoAI technologyと、ドコモが共同開発したグローバルバーチャルライブ検証システム「MATRIX STREAM」を活用する。
3月21日のライブに出演するバーチャルアーティストは、Tacitly(「直感×アルゴリズム♪」)、Kizuna AI、YuNiと、中国の泠鸢yousa。
当初、5Gを使ったVR体験を東京会場・上海会場で実施予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、今回は無観客実施・映像配信のみとなる。日本ではYouTube360、YouTube LIVE、niconicoで視聴できる。
今回のライブで使われる次世代型VRプラットフォーム「MATRIX STREAM」は、「最新VR技術によってバーチャル空間の中で目の前にいるキャラクターとの触れ合いを楽しめる、リッチなインタラクティブ体験を提供する」というもの。monoAI technologyの自社製品である「monoAI technology xR Cloud」を基盤とし、ドコモが提供する5Gの「高速・大容量」、「低遅延」、「同時多接続」といった特徴を活かして、これまでモバイル端末上では難しかった「高解像度のVR空間」でのライブを実現するという。
MATRIX STREAMの現時点の対応機器は、AndroidスマートフォンとVRデバイス「OculusQuest」。将来的には、他のVR機器への対応も検討している。なお、商用システムとしての提供開始は現時点では未定とのことだ。