アイリスオーヤマの家電といえば、ハンディモップ付きの掃除機重量計付きの炊飯器といった「なるほど家電」がコンセプト。使いやすさやお手ごろ感のある値段には定評があります。

一方で、デザイン面で名前が挙がることはそれほどありませんでした。そんななか、2020年2月に発表されたのが「BLACK LABEL(ブラックレーベル)」と「WHITE LABEL(ホワイトレーベル)」の家電シリーズ。シンプルで統一感あるデザインの既存製品(8機種)を、ブラックとホワイトの二系統でラインナップしたシリーズです。アイリスオーヤマを訪問し、実際に製品をチェックしてきました。

  • 黒色で統一されたBLACK LABELシリーズ全製品がズラリ! 差し色として銅色が使われていて、高級感があります

  • 白ベースのWHITE LABELは、要所にシルバーを配置して、さわやかな印象。展示はありませんでしたが、縦型洗濯機と冷蔵庫もラインナップしています

BLACK・WHITEレーベルシリーズは、統一感を重視したデザインの家電シリーズ。BLACK LABELは黒ベースに銅色のポイント、WHITE LABELは白ベースにシルバーのポイントが特徴です。

それぞれ、冷凍冷蔵庫、全自動洗濯機、銘柄炊きIHジャー炊飯器、オーブンレンジ、全自動コーヒーメーカー、電気ケトル、スチームオーブントースター、極細軽量スティッククリーナーという8製品をラインナップしています。冷蔵庫は162Lサイズ、オーブンレンジは16L庫内容量サイズといったように、一人暮らしから二人暮らしに適したコンパクトサイズです。BLACK・WHITEの違いは、基本的にはカラーデザインだけですが、洗濯機と炊飯器の2製品は機能やスペックが異なる部分があります。

1人~2人暮らしにぴったりの家電

では、それぞれの製品を見ていきましょう。まず目を引いたのは、やはり大型家電である「ノンフロン冷凍冷蔵庫 IRSE-H16A-B(ブラック)・AF162-W(ホワイト)」。ブラックのみ展示していました。庫内容量は、冷蔵庫が100Lサイズ、冷凍庫が62Lサイズ(全体で162L)。冷凍庫は3段の引き出し式収納で、掃除がしやすい構造になっています。

  • 展示されていた冷凍冷蔵庫「IRSE-H16A-B(ブラック)」。冷凍庫は直冷式で霜が付くので、引き出し式で掃除しやすいのはうれしいポイント。162Lタイプながら、幅が47.4cmとスリムなのもよいいですね

ところでこの冷蔵庫、参考価格がブラックが39,800円、ホワイトは34,800円(以下すべて税別)と、カラーで価格が異なっています。理由はデザイン加工の違い。展示されていなかったホワイトの冷蔵庫は、ツルンとした表面の一般的な冷蔵庫なのに対し、ブラックは正面の扉全体がツヤ消しマット加工のシックなテクスチャー。さらに本体側面は、革製品のような細かなシワ状のシボ加工となっていて、かなりの高級感があります。

  • ブラックは扉にマット塗装、側面はシボ加工。側面から見ても高級感あるデザインです

続いて「全自動洗濯機 IAW-T803BL(ブラック)・IAW-T702(ホワイト)」。こちらはブラックが洗濯容量8kg、ホワイトが7kgと、カラーによって最大洗濯容量が異なります。参考価格はブラックが49,800円、ホワイトが44,800円です。

BLACK・WHITEレーベルシリーズの全自動洗濯機は、「部屋干し」モードが特徴的。このモードで運転すると、なんと60分間の脱水を行います。これにより、一般的な脱水よりも服の脱水率が30%ほどアップ。部屋干し時間が短くなるため不快な「部屋干し臭」がしにくくなるそうです。

  • 全自動洗濯機はカラーで容量が異なります。写真は展示されていたIAW-T803BL(ブラック)

  • わかりやすい操作ボタンの配置。脱水メニューに「部屋干し」があるのが特徴です

人気の「銘柄炊き」を含めた調理家電シリーズ

調理家電は、IH炊飯ジャーやオーブンレンジです。炊飯ジャーには「銘柄炊きIHジャー炊飯器 BLRC-IE30-B(ブラック)・WLERC-IE30-W(ホワイト)」をラインナップ。レーベルシリーズは新生活に向けて買いやすいコストパフォーマンスのよい製品をそろえていますが、炊飯器は、マイコン式よりも高コストながら「美味しく炊ける」とされているIH式タイプなのが好印象です。

  • 米の銘柄によって炊き分けができるBLRC-IE30-B(ブラック、写真上)と、銘柄炊き機能を省いたWLERC-IE30-W(ホワイト、写真下)。両製品とも蒸し器が付属し、蒸し料理も作れます

ただし、IH炊飯ジャーもブラックとホワイトで製品スペックが少々異なります。ブラックが31種類の銘柄にあわせて加熱方法を調整する「銘柄炊き」に対応していますが、ホワイトにはこの機能が搭載されていません。価格もカラーによって異なり、BLRC-IE30-B(ブラック)は参考価格11,800円、WLERC-IE30-W(ホワイト)が参考価格9,980円です。

「オーブンレンジ BLMO-F1801-B(ブラック)・WLMO-F1801-W(ホワイト)」は、どちらもカラー以外は同じスペック。庫内容量が16Lのオーブンレンジです。いずれも参考価格は20,800円ながら、電子レンジ機能は200W~900Wまで4段階の出力調整が可能。さらに庫内上部には830Wのヒーター管が配置され、グリル調理やトーストを焼くことも可能です。

  • シンプルでソリッドなデザインのオーブンレンジ。オーブンレンジながらグリル機能にも対応しており、庫内上部には専用のヒーターが配置されているのがわかります

朝食に便利な家電もラインナップ

電気ケトルにオーブントースター、コーヒーメーカーなど、忙しい朝に便利な家電も。

「電気ケトル BLIKE-D1000-B(ブラック)・WLIKE-D1000-W(ホワイト)」は、シンプルなデザインで約1Lタイプの電気ケトル。水が入っていないときに自動でヒーターを切る空焚き防止機能を搭載しています。参考価格は両製品ともに3,980円です。

  • 突出した機能はありませんが、シンプルなデザインが好印象の電気ケトル。コストパフォーマンスのよい価格設定も魅力

「スチームオーブントースター BLSOT-011-B(ブラック)・WLSOT-011-W(ホワイト)」は、その名のとおりトースターながら、簡易的なスチーム機能も搭載。スチームによってパン内部の水分を保ち、外はサクサク中はもっちりのトーストが焼けるといいます。参考価格はいずれも4,980円です。

  • スチームオーブントースター BLSOT-011-B(ブラック)・WLSOT-011-W(ホワイト)、写真はブラック

  • オーブン内に水を入れたスチームカップをセットすることで食材の水分を保持。とくにトーストは美味しく焼けるそうです

「全自動コーヒーメーカー BLIAC-A600-B(ブラック)・LIAC-A600-W(ホワイト)」は、全自動とあるようにプロペラ式ミルで豆を挽き、ドリップまで自動で行うコーヒーメーカー。全自動でも参考価格は8,980円と、かなりコストパフォーマンスの高い製品です。しかもフィルターには金属メッシュ式を採用しており、紙フィルターなどのランニングコストもかかりません。

  • 豆の挽きからドリップまで全自動で行うコーヒーメーカー。豆の挽きは、は中挽きと粗挽きの2段階から選べます。もちろん粉コーヒーのドリップも可能です

  • メッシュフィルター(写真左)を水タンク(写真右)にセットし、タンクに水、フィルターに豆を投入して本体にセットする方式。汚れる部分はすべて本体から外して水洗いできます。メンテナンスのしやすさも魅力です

スティッククリーナーはあえてブラシなし、メンテナンスが簡単に

「極細軽量スティッククリーナー BLIC-SLDC7-B(ブラック)・WLIC-SLDC7-W(ホワイト)」は、延長パイプとフロアヘッドを装着しても重さが1.2kgという、かなり軽いコードレススティッククリーナー。紙パックの集じん方式なので、ゴミを捨てるときにゴミが散らばったり、ホコリが舞ったりしません。

軽い理由のひとつが、ヘッド内部に回転ブラシを内蔵していないこと。ヘッド内部に竜巻のような気流を作ってゴミを巻き上げて吸い込む「サイクロンストリームヘッド」を採用しています。参考価格は14,800円です。

  • 軽量コンパクトな極細軽量スティッククリーナー BLIC-SLDC7-B(ブラック)

  • ヘッド内部から回転ブラシを省いています

  • 比較的低価格ながら、ほこり感知センサーを搭載しています。運転時、ゴミが多いときは赤、少ないときは緑に点灯