米マイクロソフトは3月13日(現地時間)、創業者のビル・ゲイツ氏が同社の取締役会から退任したと発表した。

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    2008年のCESキーノートスピーチに米Microsoft会長として登壇したビル・ゲイツ氏

ビル・ゲイツ氏は2008年6月、Bill & Melinda Gates財団での取り組みに集中するためにマイクロソフトの常勤業務から退き、2014年2月まではマイクロソフトの取締役会長を務めていた。マイクロソフトは、ビル・ゲイツ氏の取締役会からの退任の理由について「(同氏が関わっている)世界の医療、開発、教育、気候変動対策などの慈善事業に、より多くの時間を割くため」と説明している。退任後もサティア・ナデラCEO(最高経営責任者)らへのテクノロジーアドバイザーの役割は務め続ける。

サティア・ナデラCEOはニュースリリースの中で、「長年にわたりビル・ゲイツ氏と協力し、彼から学んだことは、大変光栄で名誉なことだ」と述べている。

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    米マイクロソフトのニュースリリース

一方ビル・ゲイツ氏は、LinkedInのブログに投稿した3月13日付の記事の中で、マイクロソフトだけでなくウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの役員も退任することを明らかにした。「バークシャーとマイクロソフトのリーダーシップはかつてなく強くなっているため、この段階を踏むのは今が正しい」とした上で、「マイクロソフトに関しては、取締役会を退任することは決して同社を去るということではない。マイクロソフトは常に私の人生の仕事において重要な部分であり、サティア・ナデラ氏や技術部門の指導者と引き続き関わり、ビジョンの形成と会社の野心的な目標の達成を支援する」とコメントしている。

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    ビル・ゲイツ氏が2010年1月にTwitterを始めたときの最初のツイート

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    ビル・ゲイツ氏(2008 International CESにて撮影、以下同)

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