JR東海とJR西日本は今年も「立山黒部アルペンきっぷ」を発売する。ロープウェイやトロリーバスなどを乗り継ぎ、立山黒部アルペンルートを通り抜けることができる。

  • 東海道本線を走行する特急「しらさぎ」

「立山黒部アルペンきっぷ」は、発駅からアルペンルートまでの往復と、アルペンルート内(富山～信濃大町間)の交通機関8日間乗り放題がセットになった企画乗車券。富山地方鉄道、立山ケーブルカー、高原バス、立山トンネルトロリーバス、立山ロープウェイ、黒部ケーブルカー、関電トンネル電気バスが有効期間中なら何度でも乗降り自由。扇沢～信濃大町間のバス(北アルプス交通またはアルピコ交通)については、扇沢、日向山高原、大町温泉郷、信濃大町の各停留所に限り、乗降り自由となる。

JR東海は往復のどちらかで東海道本線・高山本線を経由する「ひだコース」、東海道本線・北陸本線・北陸新幹線を経由する「しらさぎコース」の2種類を発売。「ひだコース」は特急「(ワイドビュー)ひだ」「(ワイドビュー)しなの」の普通車指定席、「しらさぎコース」は特急「しらさぎ」「(ワイドビュー)しなの」の普通車指定席と金沢～富山間の北陸新幹線「はくたか」「つるぎ」の普通車自由席を利用できる。

  • 金沢方面へ向かう特急「サンダーバード」

JR西日本は「往復北陸線経由」と「北陸線・中央線経由」の2種類を発売。どちらもアルペンルートとの往復に特急列車と東海道・山陽新幹線の普通車指定席を利用できる。加えて、「往復北陸線経由」は金沢～富山間と金沢～糸魚川間、「北陸線・中央線経由」は金沢～富山間で、それぞれ北陸新幹線「はくたか」「つるぎ」の普通車自由席を利用できる。

価格は発駅によって異なる。発売期間は4月1日から11月23日まで。利用期間は4月15日から11月30日まで。4月27日から5月6日までと8月10～19日は使用できない。きっぷの出発駅とその周辺のおもな駅、主要な旅行会社の支店・営業所で取り扱う。