漫画家・江戸川治さん(@edoosam)がツイッターで発表した短編「じょうずな手紙」に注目が集まっています。夫の死を悲しむ女性と、その息子。家族の再生と優しさを描いた心が温かくなるストーリーに、涙腺が緩んでしまう人が続出していました。

  • 「じょうずな手紙」(1ページ目) ※タップで拡大

物語は、涙を流す女性のワンシーンからはじまります。病死した夫の死を受け入れられない女性。返事は来ないことを知りつつも、心を慰めるために夫への手紙を何度もしたためていました。

そんなある日、手紙の返事が来たのです。

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手紙を読む女性を、背後から心配そうに見守る目。それは女性の息子でした。死んだ父に手紙を書き続ける母を心配する気持ちからか、父のふりをして手紙を代筆していたのです。女性はそのことをすべて理解した上で、素知らぬふりをすることに……。

  • 「じょうずな手紙」(4ページ目) ※タップで拡大

それから月日が経ち、幼かった息子は大きくなり……。手紙は相変わらず届いていました。お互いが本当のことを知りながら、あえて真実を語らず、ずっと手紙のやり取りを続けていたんですね。その長い年月を思うと、心に迫るものがあります。

この投稿を見た読者の皆さんからは、「泣くじゃん……」「泣きました」「これは泣く」と涙を流してしまった人からの報告や、「息子さんかわいい」「息子くんがいい子すぎて」と息子の健気さを称賛する声で溢れていました。

この短編の作者・江戸川治さんは“稀代のストーリーテラー”とも呼ばれ、集英社のコミックアプリ(サイト)「少年ジャンプ+」で、『5ページ以内に泣ける漫画』を10月中旬まで集中連載していた漫画家。同アプリでは『ホウキにまたがる就活戦争』を連載。2月には短編集『マザー』(KADOKAWA)を刊行していました。

またTwitterでも多く漫画を発表しており、これまでにも「ベランダのあの子」「惚れ薬」などの短編で話題を集めています。