新型コロナウイルスに関連する騒動の影響で、学校給食が取りやめとなったことから牛乳が需要減となる可能性が話題に。その状況を打開する一案として、ツイッターで起きているのが、古代のチーズとも呼ばれる“蘇(そ)”ブームです。

編集部では、蘇を作り、アレンジをツイッターにアップしていたやねうらさん(@yaneura_attic)に注目しました。

今回、やねうらさんが用意した材料は牛乳(成分無調整)1リットルのみ。フライパンをひたすら混ぜ、90分かかったんだとか。

  • 牛乳を、焦げ付かないようにひたすら混ぜ続けます ※タップで拡大

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1リットルの牛乳から作られた蘇は、おおよそ200g弱。できたての味は「クセのないチーズ」のようだったそうです。ウーム、食べてみたい……。

  • やねうらさんの場合は90分かかったそう ※タップで拡大

やねうらさんに、作ったきっかけや感想を聞いてみました。

――蘇を作ろうと思ったきっかけを教えてください

「全国の学校が休校になったことで、給食に提供されるはずの牛乳の行き場がなくなってしまい、酪農家が大変になってしまった……とSNSで見ました。

学生時代に酪農実習でお世話になった身として、微力でも牛乳の消費に協力したい。そんな折りに、やはりSNSで蘇の存在と作り方を知ったことをきっかけに、自分も試してみようと実行しました」。

――作る中で、一番大変だったことは……?

「やはり長時間かかることですね(笑) 作り方そのものは簡単でした」。

――やねうらさんは、作った蘇を元にアレンジも紹介されていましたね。

1.蜂蜜

  • やねうらさん「おそらく最もオーソドックス。蘇蜜という名の平安時代のお菓子らしい、雅か」 ※タップで拡大

2.柑橘類(デコポン)

  • やねうらさん「蘇そのものがフロマージュに似てると思ったので試した、柑橘の酸味とめっぽう合って美味い。天才か」 ※タップで拡大

3.桜の花の塩漬け

  • やねうらさん「季節感と塩気をプラスした。やんごとない」 ※タップで拡大

――どれもオシャレですし美味しそうです。この3種類で、読者の皆さんにおすすめするとしたらどれでしょうか?

「準備の手軽さと舌なじみの良さから、人におすすめするなら蜂蜜です。冷蔵庫から取り出して食べたところ、食感に少しサクサクとした歯ごたえが生まれました。チーズのようなミルクケーキのような……。いろいろなアレンジもできて楽しいです」。

牛乳だけで作ることができるシンプルな蘇だからこそ、アレンジの幅は無限大。自分なりのアレンジを探してみるのも面白そうです。