叡山電鉄は10日、岩手県を走る三陸鉄道のカラーリングを施した車両(712号車)に関して、2020年3月までとしていた運行期間を2020年9月30日まで延長すると発表した。
三陸鉄道は東日本大震災の被害を乗り越え、2019年3月23日にリアス線(盛~久慈間)として再出発したが、同年に襲来した台風19号の影響により、再び一部区間で運転休止を余儀なくされていた。現在は釜石~陸中山田間と普代~久慈間で運転見合わせとなっているが、3月14日に普代~久慈間、3月20日に釜石~陸中山田間の復旧工事が終了し、全線で運行再開する予定となっている。
叡山電鉄では、「三陸鉄道カラー」車両の運行を延長することで、引き続き京都の地から応援していきたいとのこと。
三陸鉄道と叡山電鉄のつながりは、2009年の「第5回えいでんまつり」で全国の鉄道をPRするコーナー「広がれ! 鉄道ネットワーク」での協力から始まり、2013年から実施しているイベント「悠久の風 ~南部風鈴によせて~」におけるフォトコンテストなどを通じ、連携を深めてきた。2018年の台風21号で叡山電鉄が被害を受けた際には、三陸鉄道から社長が激励に来るなど、温かいエールが送られている。