JR西日本は10日、JR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発とともに進めてきた広島駅ビル建替えの工事計画がまとまり、3月31日の広島駅ビル「ASSE(アッセ)」閉館後から本体工事に着手すると発表した。

  • 広島駅ビル「ASSE」は3月31日をもって閉館

JR西日本とJR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発は、広島市の「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」にもとづき、広島駅ビルの建替えを計画。2019年10月から広島駅ビル建替えに向けた準備工事を進めてきた。

2020年度のおもな工事内容として、4月から現駅ビル撤去工事に着手し、6月から仮囲い設置と通路切替えを順次行う。9月から地下道南口改札と南北地下自由通路を閉鎖し、これに合わせて中央口改札の通路増設、2階コンコースと1番のりばとの間の混雑緩和を図るための新たな仮階段の設置が行われる。駅ビル新築工事着手予定は2021年春、新駅ビル開業予定は2025年春となっている。

駅ビル建替え工事にともない、広島市による南口広場再整備の準備工事も行われる。9月から一般車降車場・駐車場を閉鎖し、2021年初旬からタクシー乗り場の閉鎖、バス乗り場の縮小など、利用形態が変更となる。一般車の利用者は新幹線口広場または近隣駐車場、タクシーの利用者は新幹線口広場の利用が呼びかけられている。

新駅ビルは、建築面積が約1万4,000平方メートル、延床面積が約11万1,000平方メートルの鉄骨造りで、地上20階・地下1階、高さは約100mとなる計画。用途は商業・ホテル・駐車場を予定している。