JR西日本は、芸備線東城~備後八幡間で3月9日に発生した、列車が流入した土砂に乗り上げて脱線し、運転を見合わせた件に関して、同社サイトにて事故の概況と今後の運転計画について説明している。
事故は3月9日の新見5時18分発・備後落合6時34分着予定の快速列車(ワンマン1両)が東城駅を5時46分に発車した後、運転士が線路内に土砂を認め、非常ブレーキを扱ったが間に合わず、5時49分頃に接触。車両が脱線・横転した。乗客は乗っておらず、運転士にも怪我はなかった。
この事故の影響で、3月9・10日は終日運転を見合わせ、東城~備後八幡間で終日にわたり代行輸送を実施。3月11日も終日運転を見合わせ、代行輸送を行う予定となった。復旧には数日間を要する見込みで、現在は線路脇ののり面(斜面)から土砂などが流入した原因なども含めて現地調査を行っている。復旧時期は決まり次第、告知される。
これに関連して、3月9日15時40分頃、事故現場付近の住民から現場にいた係員に、「成羽(なりわ)川に油が流れている」との連絡があったという。このため、車両を確認したところ、車両下部にある燃料タンクの蓋から、タンク内にあった軽油約200リットルが漏れたことが判明。対策として、漏れた油は吸着マットを使用して吸い取り、成羽川にオイルフェンスを設置した。脱線車両から成羽川までの距離は約15mで、最終的に成羽川に流れ出た量は不明としている。
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