• 自宅作業にネットは必須。1クリックで確認できる回線速度チェックサービス3選をご紹介

    自宅作業にネットは必須。1クリックで確認できる回線速度チェックサービス3選をご紹介

インターネットの回線速度をチェックできるサービスは、ADSLが普及し始めた2000年前後に相次いで登場し、光回線が一般的になった現在に至るまで、個人法人を問わず使われ続けている。ネットワーク環境を入れ替えた時にその効果をチェックしたり、あるいはボトルネックを見つけるのに有効だ。

もっとも現在の定番サービスは、かつての顔ぶれとは大きく異なっている。FlashやJavaアプレットを利用したツールからHTML5を使ったツールへと世代交代したこと、また動画配信に適した回線速度をチェックするニーズが増え、それに合ったUIが求められるようになったことが大きな理由だ。

いまは新型コロナウイルス拡大の影響もあり、家にいながらサービスを消費する“巣ごもり消費”の需要も高まっている。仕事や学習、娯楽など、どんな用途で使うにしろ、使っているネット回線の速度がどのくらいか、改めてチェックしてみてもいいだろう。

今回は、動画配信時代の定番となる、回線速度のチェックサービスを3つ紹介する。こうしたサービスの中には、エリア選択と称して郵便番号を尋ねたり、利用中のプロバイダのプランを選ばせるなど、利用者のデータ収集が主目的と思しきサービスもあるが、今回は情報の入力を一切必要とせず、ワンクリック以内で測定が可能なサイトに限定している。

なおこうした回線速度の測定は、ひとつのサービスだけに頼っていると、測定値の真贋を判断できないことも多い。利用にあたってはどれかひとつのサービスに絞るのではなく、2つ以上のサービスを使ってクロスチェックを行うなど、必要に応じて工夫することをおすすめする。

Speedtest

Speedtest」は、老舗中の老舗といっていいサービスで、スマホアプリなども充実。プロバイダとIPアドレス、接続先サーバに加え、ダウンロードとアップロードの速度、応答速度(ms)などが表示でき、アカウントを作成することで履歴も保存できる。サーバの変更にも対応しているので、海外サーバとの通信速度を測るのにも適している。また並列接続か否かを切り替えられるのも珍しい。インターフェイスが日本語でないのが唯一のネック。

  • Speedtest

  • インタフェースは英語だが、大体の内容は把握できると思われる

Speedcheck

Speedcheck」前述のSpeedtestに近い機能を備えたサービスで、スマホアプリも提供。プロバイダとIPアドレスに加えて、ダウンロードとアップロードの速度、応答速度(ms)が表示でき、アカウントを作成すれば履歴も保存できる。接続先サーバは表示されず、また選択もできないなど、カスタマイズ性は低め。日本語表示に対応する反面、日付などの書式は英語のまま、また別の回線速度測定ツールのバナー広告が繰り返し表示される煩わしさがネックだ。

  • Speedcheck

  • 日本語表示に対応するのがうれしい。画像では省いているが、結果の上下左右に広告が入る

Fast.com

Fast.com」は、Netflixが提供するサービスで、特大のフォントと、広告のないスッキリした画面が特徴。プロバイダとIPアドレス、接続先サーバに加えて、ダウンロードとアップロードの速度、応答速度(ms)が表示でき、デバイスごとの設定も保存できる。アクセスするだけで測定が始まる簡単操作が売りだが、応答速度をアンロード済みとロード済みそれぞれで表示できたり、同時接続数(1~8)、テスト時間 (5~30秒)を指定できるなど機能も豊富だ。

  • Fast.com。シンプルなUIと大きなフォントで視認性は抜群