家族全員iPhoneという家庭、よく耳にします。全員が新規購入というわけではなく、父・母のお下がりを子どもが譲り受けるパターンも多いようですが、iOSのサポート期間が長いため端末の寿命も長い、AirDropやAirPlayのようにApple製品ならではの便利機能が多い、といった利便性を評価する声も少なくありません。
そしてもうひとつ、家庭内にiPhoneユーザが多いことによる金銭的なメリットが挙げられます。それは「ファミリー共有」、App StoreやApple Booksから購入したコンテンツ、Apple Musicのファミリープラン、iCloudのストレージプランなどを家族5人までが共有できるというAppleのサービスです。
ファミリー共有は、家族の中の成人1人が管理者(ファミリーオーガナイザー)となり、他の家族を紹介する形でスタートします。たとえば、父・母・未成人の子という3人家族の場合、父または母が管理者となり、母と子をメンバーに迎えます。各人が独立したApple IDを持ち、それをファミリー共有に追加するのです。
この仕組みがスタートすると、App Storeなどで購入したコンテンツの代金は管理者に請求されます。すべての請求を必ず認める必要はなく、支払い前にコンテンツを確認したり支払いを拒否したりすることが可能です。子どもがアプリを購入しようとすると、無償アプリかどうかに関わらずダウンロード開始前に管理者へ通知が送信され、許可するかどうかの決定が管理者に委ねられます。
購入/ダウンロードしたコンテンツは、管理者の権限で共有できます。『設定』→「Apple ID」→「ファミリー共有」の順に画面を開き、「購入アイテムの共有」スイッチがオンになっていることを確認しましょう。オンになっていれば、管理者または他の家族が購入/ダウンロードしたコンテンツは、家族全員がそれぞれのデバイスで再課金なしに利用できます。そう、ファミリー共有に登録されていれば、家族が購入したアプリを買いなおす要はありません。