ソフトバンクが次世代通信の5Gサービス対応のスマートフォンを発表しました。発表会は新型コロナウイルスの影響でライブ配信のみでしたが、実機のタッチ&トライが用意されていたので、各端末を試してみた様子をご紹介します。
AQUOS R5G - 8K映像の撮影とAI自動ズームを搭載
AQUOS R5Gは、シャープのハイエンドスマートフォン。すでにシャープが発表会を開催しており、詳細は明らかになっています。今回、ソフトバンクが取り扱いを発表した形です。
6.5インチという大型の「Pro IGZOディスプレイ」を搭載し、最大10億色表示や最大輝度1000カンデラ/平方メートルの高輝度も特徴です。ですが、注目すべきはなんといっても8Kの動画撮影に対応している点。8K映像は一部のテレビやYouTubeでの再生で対応していますが、AQUOS R5Gのディスプレイは8K表示に対応していません。
それでも、8Kを撮影したあとに静止画として切り出せば、約3,318万画素の静止画として使えるほか、独自機能として「フォーカス再生」機能を搭載。8K映像を再生すると、顔認識などで主要被写体に自動でズームできます。元が8Kの高解像度なので、デジタルズームでも高画質を維持できるわけです。
発売は5Gスマートフォン第1弾となる3月27日。予約は3月6日からです。価格はソフトバンクのオンラインストアでは12万9,600円。
LG V60 ThinQ 5G - 2画面で5Gサービスを2倍楽しめる
LG V60 ThinQ 5Gは、ディスプレイ搭載専用ケース「LGデュアルスクリーン」を装着することで、2画面の折りたたみスマートフォンとして利用できる特徴的なモデル。すでに4G対応スマートフォンでは「LG G8X ThinQ」が展開されていますが、本機はその5G対応版という位置づけです。片方の画面でゲームを、もう片方に動画を流すなど、大容量かつ高速通信の5Gならではの楽しみ方ができそうです。
本体には6.8インチ有機ELディスプレイを採用。また、5,000mAhという大容量バッテリーを搭載します。デュアルスクリーン側のディスプレイも同様のサイズ。8K動画の撮影に対応したトリプルカメラ(1つは距離測定用ToFカメラ)も搭載しています。
発売は4月下旬。価格は現時点で明らかにされていません。
ZTE Axon 10 Pro 5G - ミドルレンジの5G端末
ZTE Axon 10 Pro 5Gは中国ZTE製のミドルレンジのスマートフォン。最新SoCのSnapdragon 865を採用しながら比較的安価に抑えた点が特徴で、4,000mAhのバッテリー容量の超時間駆動が売り文句です。発売は3月27日で、3月6日から予約開始。ソフトバンクのオンラインストア価格は89,280円です。
ディスプレイは6.4インチの有機ELディスプレイで、画面内指紋認証などの機能も搭載します。5G対応という点以外には目立った特徴はありませんが、第1弾として発売される5Gスマートフォンとして、比較的導入しやすい価格であることは大きなメリットでしょう。
OPPO Reno3 5G - 驚くほどの価格に期待
中国OPPOがいよいよ国内キャリアに採用された、OPPO Reno3 5Gです。これまでSIMフリー、MVNO向けに展開していたOPPOですが、5Gのスタートを機にソフトバンクが採用しました。今回のOPPO Reno3 5Gはソフトバンク独占とのことです。
OPPO Reno3 5Gは、約6.55インチの大型有機ELディスプレイを採用。4つのカメラを備えるクアッドカメラ、画面内指紋認証、4,025mAhの大容量バッテリーといった特徴を備え、日本仕様としておサイフケータイもサポートします。
現時点ではアプリを使った確認などはできず、価格も明らかにされていませんが、発表会では「驚くような低価格で5Gを楽しめる」と紹介されていました。インパクトのある価格を期待したいところ。発売は7月下旬の予定です。