歌手・俳優の木村拓哉が、4月16日スタートのテレビ朝日系ドラマ『BG~身辺警護人~』(毎週木曜21:00~)で主演を務めることが5日、明らかになった。

  • 左から仲村トオル、勝村政信、菜々緒、木村拓哉、斎藤工、間宮祥太朗、市川実日子 -テレビ朝日提供

18年1月期放送された『BG~身辺警護人~』の第2弾。前作では民間警備会社「日ノ出警備保障」の身辺警護課に所属していた民間ボディーガード・島崎章(木村)だが、今作では「日ノ出警備保障」を買収した大会社の“利益優先”方針に疑問を感じ、組織を飛び出して、“組織から独立した私設ボディーガード”となる。

木村は「島崎章は以前も今回も現場主義者というか、もっとも現場に赴いて体を張って、警護対象者を守るというのが大前提です。そこが今回の本を読ませていただいても、以前と変わらず、ぶれてなかった。時間が空いて世の中のバックグラウンドが変わっても、本人が変わってないので、そこはそんなに考える必要はないのかなって」と話す。

そして、「『BG~身辺警護人~』というタイトル自体は一切変わっていないので、パート2という意識もないです」としつつも、「(前作から)2年の月日が経って、『日ノ出警備』がアジア系の大きな企業の傘下に入った。島崎章は会社員なので、『傘下になるんだ、日の出警備ではなくなるんだ』という認識は大人としてできたと思うけど、現場に立ち続けて警護を続けて、におってくるものがあったりして。で、きっと章は章で、自分の筋を通すことを選んだと思うんですけど」と語った。

前作に引き続き、斎藤工、間宮祥太朗、間宮祥太朗が出演し、脚本も井上由美子氏が担当する。

木村は「今回は残念なことに上川(隆也)さんはいらっしゃらないんですけど、斎藤工さん、菜々緒さん、間宮祥太朗さんというのは今回もご一緒できるので、そのみなさんと現場をともにすることによって、空気というものはすぐにふっとできあがると思うので、楽しみです」と期待。

井上氏については、「包み隠さず思ってることは井上さんに伝えさせていただいています」とのこと。「これは僕からのお願いでわがままだったんですけど、脚本家の井上さんやプロデューサーのみなさんにも決定稿をつくる前の段階で来ていただいて、準備稿をもとにキャストおのおのが思うこと考えていること、疑問を全部1回吐き出そうぜっていうセッションをさせていただいた」と明かし、「あとは現場に立つだけということになると思います」と決意をのぞかせた。

今作からは、新たに市川実日子、勝村政信、仲村トオルらが参戦。勝村は前作で死亡した身辺警護課の前課長・村田五郎(上川)の後任・小俣健三を、市川は総合病院の整形外科医で身辺警護課の契約担当医をしている笠松多佳子を、仲村は「日ノ出警備保障」を買収した大会社の社長で、組織を出た章たちの前に大きく立ちはだかる“最大の敵”劉光明をそれぞれ演じる。

仲村について、木村は「『華麗なる一族』以来で、ご一緒させていただきます。ストーリーを構築するうえで、どうしてもダークサイドが必要になってくるところに、トオルさんがいてくれるというのは非常に心強いです。そういう役をやるからといって、現場では一切話さないという方ではないので、すごく器の大きいダークサイドだなっていう感じは今からします」と印象をコメント。

さらに、前作の最終回で、伊藤健太郎が身辺警護課の新人・新川貴志役で登場したことに触れ、「新しい身辺警護課にふたを開けてみたら、伊藤健太郎くんがいなかったので(笑)。『あ、いねえんだ』っていう(笑)」と残念がっていた。

あらためて、自身が演じる島崎の魅力について、木村は「まだ完成されていない感は、今回の本を読んでもすごく思います。身辺警護に関しては完璧なんだけど、それ以外の恋愛にしても親子関係にしても、彼はまだ全然途中なんだなっていう」と表現。

そして、「テレビ朝日さんには、シリーズ化されているたくさんのドラマがあります。そのみなさんの継続されているスタンス、努力、チームワーク、結果からすると、『BG』は本当にまだまだ赤子のようなものだと思う。しっかりとした内容だったり世界観だったり、やる意味をもたせないと、他の作品に失礼になるなと。そこはしっかり、現場で一丸になってやっていきたいなと思います」と気を引き締めた。

テレビ朝日の川島誠史プロデューサーは「前回の『BG』が最終回を迎えたとき、章に会えなくなるのが本当にさみしかったと同時に、彼はこの先どうなっていくのだろう…と、あれこれ想像を膨らませていました。それをぜひ実現したいという思いを込めて第2弾をオファーしたところ、快く引き受けてくださり、また一緒に『BG』を作り上げていけることに至上の喜びを感じています。何が起こるか分からない2020年という年に、どんな脅威からも依頼人を護り切る男たちの物語に、ぜひご期待ください」と呼びかけている。