俳優の田中圭と中村倫也がこのほど、兄弟役で共演するテレビ朝日系スペシャルドラマ『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』(3月15日21:00~)の取材に応じた。
主演の田中が演じるのは、愚直なまでにまっすぐに事件と向き合う熱血刑事の兄・川上祐介。一方の中村が演じるのは、時に冷徹とも思える冷静沈着さで事件と向き合う東大卒エリート検事の弟・唐沢真佐人だ。過去にも共演歴のある田中と中村だが、ガッツリ芝居を交わすのは今作が初めて。
事件の担当検事に任命された真佐人が、祐介が働く警察署を訪れるシーンの撮影中、引き締まった表情で演技に集中する田中と中村。しかし、ひとたび「カット」の声が掛かると、一転して和やかなムードに。リハーサル開始間際、田中が差し入れのパンを口に頬張りながら急いで現場に戻って、中村から笑顔で突っ込まれるなど、関係性の良さも随所に垣間見せていた。
撮影の合間に行われた取材会で、田中は、台本を読んで受けた最初の印象について「ワクワクできる本だなと思いました」と述べ、「ともちん(中村)とも、ニアミスというか、作品が一緒とかはあったのですがガッツリ絡んだことはなかったので、すごく楽しみにしていました」と語った。
一方の中村は「“兄弟モノ”をあまりやってこなかったのですが、好きなんですよね、家族とか兄弟とか。僕自身、男兄弟だったりして」とした上で、「今回、熱血刑事と知的エリート検事っていう、弟のほうが捜査の立場上は上にいるみたいな、そういう2人の織りなす“不協和音”というものが、関係性としても面白いです。それに、作品としても魅力的で、楽しみながら読ませていただきました」と明かす。
中村との共演を聞かれた田中は「僕はもう楽しいですね」と表情をくずし、「『これだよな、中村倫也!』『こいつの持ち味出た~!』みたいな感じで勝手にしびれています」と笑いながら説明すると、中村は「そんなふうに思ってたの?(笑)」と目を丸くした。
また、田中は「ちょっと本と違ったニュアンスを出しても、(中村は)全部対応してくれるので、それは素直にうれしいですよね」とも。中村も「本当に圭さんは、安心安全の圭さんなので」と言い、「どこの誰に聞いても『圭くんがいたら安心だ』と言われる先輩なので、自分は今回結構エッジの効いた役なんですけど、大いに胸を借りてやっています」と信頼感を表現。
加えて、「現場で色々な経験値や感性を共有できていたりすると、もう本にあることないこと関係なく、飛んできた矢印を逸らすも返すも曲げるも自在みたいなチームワークができるんですけど、それをすごい感じています」と阿吽の呼吸を伺わせた。
さらに、今後の展望として田中が「連ドラ化して、映画化するっていう…」と冗談めかしてつぶやく場面も。それに対して、中村が「いや、そりゃもう、圭さんが言えば。テレ朝の株全部持ってるって聞いてますよ。あと、土地も持ってるって(笑)」と言うと、田中は「誰だよ言ったの!?(笑)」と大笑いしていた。