JR東海は2日、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、3月末以降に運転予定だった特急「御厨」、特急「『富士』~富士山満喫トレイン~」、急行「10周年飯田線秘境駅号」を運休とし、関連イベントも中止すると発表した。

  • 特急「御厨」、特急「『富士』~富士山満喫トレイン~」は373系を使用して運転される予定だった(写真は特急「ふじかわ」)

特急「御厨」は東海道本線袋井~磐田間の新駅、御厨(みくりや)駅の開業を記念し、373系3両編成の特製ヘッドマークを掲出した特急列車として、3月28日に沼津~御厨間で1往復運転される予定だった。列車の運休に加え、3月14日(御厨駅の開業日)と3月28日に実施予定とされていた「御厨駅開業&特急『御厨』号運転記念乗車券」の御厨駅での発売、3月28日に予定されていた「さわやかウォーキング」と関連イベントもすべて中止することが発表されている。

特急「『富士』~富士山満喫トレイン~」は、「静岡デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーン」の開催に合わせ、373系6両編成の特急列車として、4月4日に松田発富士宮行の下り1本を運転する予定だったが、運休が決まった。

急行「10周年飯田線秘境駅号」は3月27~29日と4月3~5日の計6日間、各日上下各1本を設定し、下りは豊橋発飯田行、上りは3月が駒ケ根発豊橋行、4月が飯田発豊橋行で運転される予定だった。列車の運休にともない、停車駅での特産品販売や乗務員らによるおもてなしも中止に。乗車券と急行券・指定券は無手数料で払戻しを行う。