最近では時計機能付きの縦長タッチディスプレイのスマートバンドが増えています。2020年1月17日に発売されたファーウェイ(HUAWEI、華為技術)のスマートバンド「HUAWEI Band 4 Pro」もこのタイプ。

今まで7つの活動量計を使ってきた筆者ですが、ファーウェイのスマートバンドは今まで使ったことがありませんでした。きっと他のと同じような感じなんだろうなーと軽い気持ちで使い始めてみたところ、かなりの高機能で驚きました。中でも睡眠センサー、心拍計、内蔵GPSがスゴイ。約1カ月間使ってみた使用感をレポートします。

  • HUAWEI Band 4 Pro。サイズは縦45×幅19×厚さ11mm、重さは約25g

    HUAWEI Band 4 Pro。サイズは縦45×幅19×厚さ11mm、重さは約25g(ストラップ含む)。バンドのカラーはピンクゴールド、シナバーレッド、グラファイトブラックの3色展開

睡眠モニタリングが優秀、二度寝まで感知

筆者がスマートバンドに求める一番の機能は睡眠のモニタリング。その理由は、「長時間寝たハズなのにどうも眠い」といった疑問が、睡眠データを見ることで解消されるからです。でも最初に「HUAWEI Band 4 Pro」で計測した自分の睡眠データを見た時には、「なに? この変な表示」と思いました。

「HUAWEI Band 4 Pro」は「ファーウェイ ヘルスケア」というアプリと連携して、バンドに搭載されている「HUAWEI TruSleep2.0」センサーで計測したデータを閲覧します。このセンサーでは、睡眠中の心拍数をモニタリングして、睡眠時間、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠を計測できます。

  • 睡眠データには就寝と起床時間、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠の割合が表示される。スコアや睡眠のアドバイスも参考になる

その図がコレ。浅い睡眠からレム睡眠へ、そこから深い睡眠へと向かう様子がよくわかり、かなり詳しい睡眠データを確認できるようになりました。実は筆者がこれまで使っていたスマートバンドではレム睡眠が計測できなかったので、最初はこの表示の意味がわからなかったのです。

表示されるデータは、睡眠時間、深い睡眠と浅い睡眠、レム睡眠の割合、深い睡眠の連続性、目が覚めた回数など。その結果わかったのが、筆者の睡眠はあまり質が良くないということ。標準(一般的)では20~60%あるという「深い睡眠」が、筆者の場合1%って!

  • 睡眠の質を評価。筆者の場合、深い睡眠が取れていないことがわかった

これらのデータから、良い睡眠になるためのアドバイスを表示してくれます。22時~6時のゴールデンタイムに寝ることや、電気を消して寝ることなども提案され、ちゃんと寝ようという意識が高まりました。おかげでテレビを見ながら寝落ちする回数が減ったように思います。

中でもスゴイところは、これまでどの活動量計も計測してくれなかった昼寝を感知してくれたこと。通常は夜間でないと睡眠時間として認識されなかったのですが、筆者の二度寝を「昼寝」として扱ってくれたのには感動しました。

  • 二度寝した時間を昼寝として表示。ここまでちゃんとモニタリングできるのがスゴイ!

筆者は手帳にライフログを残しているので、睡眠時間をきっちり把握しておきたいのです。今まではこれくらいの時間だったと曖昧に記載していましたが、これからはちゃんと計測できるのでバッチリ!

24時間ずっと心拍を計測、最大値で通知

最近では心拍計が搭載されたスマートバンドが増えていますが、「HUAWEI Band 4 Pro」では「HUAWEI TruSeen3.5」という光学式の心拍センサーで、24時間リアルタイムで心拍をモニタリングすることができます。

  • 心拍測定中の画面表示。画面のタッチで操作できる

  • スマートバンドの裏面に心拍の計測機能(中央)が付いている

心拍数のデータをとるようになると、心拍が高まるタイミングがどんな時かわかってきます。純粋に駅まで急ぎ足で歩いたという時はもちろんですが、筆者の場合、初めての人と挨拶したり、新規の案件の打合せをしたりする時にも、心拍数が高まるようです。こういう自分では気付かない気持ちの揺れがわかると面白い!

  • この日は10時から取材に行ったので、その時間帯の心拍数が高め

「220-年齢」を最大心拍数として、平均の心拍数がその最大を超えた時には、バンドが振動して知らせてくれる機能も付いています。健康面に気をつける上で、とても役立つ機能です。筆者も警告してくれる設定にしていますが、今のところこの件で振動したことはないのでホッとしています。