新入学、新社会人、異動や転職など、春は何かと生活環境が変わる時期ですね。新しいことや慣れないことで、気持ちもなかなか落ち着かないかもしれません。そんな時こそ自分を見失わないために、自分の心身ときちんと向き合ってみましょう。Apple Watchはパーソナルなヘルスケアとメンタルケアのパートナーになってくれます。
ヘルスケアの基本は「アクティビティ」
健康的な生活にガッツリ活用したいApple Watch、その代表的機能が「アクティビティ」です。装着しているだけで毎日の活動量を記録でき、運動不足を防ぐと同時に、中長期的な体調の記録にもなります。
記録される項目は、基礎代謝以外の消費カロリーを計測する「ムーブ」、早歩き以上の強度の運動時間を測る「エクササイズ」、1時間に1分以上立ち歩いた回数をカウントする「スタンド」の3種類です。
ムーブは、1日の目標消費カロリーに対する達成率を表示します。目標値は最初に身長・体重などを入力すると平均的な値が提示されます。また、自分で調節することも可能です。
エクササイズは、早歩き以上の強度で運動を行った時間を計測します。「ワークアウト」でウォーキングやランニングを行った場合はその時間も含まれます。
スタンドは、1時間に1回/1分以上立ち歩いた回数をカウントします。1日あたり12回がゴールに設定されています。
消費カロリーはもちろんですが、歩行速度や座り続ける時間の長さも、病気や健康寿命と関わりがあることが近年さまざまな研究から指摘されています。
でも、健康には継続的な運動が大切……と知ってはいても、なかなか続けられないものです。Apple Watchにはそれをサポートしてくれる工夫があります。
Apple Watchにモチベーションをもらおう
アクティビティの記録はiPhoneの「アクティビティ」アプリに保存され、過去分を一覧することができます。活動成果によって「バッジ」を獲得できたり、友達や家族と記録を「共有」したり「競争」することも可能です。
こうした小さな嬉しさや、周囲の人の励まし、進捗に合わせて通知されるアドバイスなど、1人で続ける際につまずきやすい部分に、いろいろと助けてくれる仕組みがあるのです。
また、自分がどんな成果を出しているのか「振り返る」こともモチベーションにつながります。アクティビティのカレンダーを見るだけでも、リングの完成度から調子の良し悪しを振り返ることができます。
さらにiOS 13では、アクティビティに「トレンド」というタブが追加されました。ここでは過去1年間の記録に対して最近90日間の傾向を分析し、アドバイスを表示してくれます。
闇雲に続けていても、今が良い状態なのかそうでないのかは把握しにくいものです。何をすればいいのかが明確になると、取り組み方もより前向きになり、継続するモチベーションにもつながるでしょう。
フィジカルと同時にメンタルもケアしよう
身体の健康と同じく大切なのが心の健康です。「メンタルトレーニング」という言葉があるように、心の健康維持にもトレーニングが効果的。そのひとつの方法が「マインドフルネス」です。禅の思想を土台に心理療法の一種として発展してきたものですが、近年はストレス対処法としてビジネス分野でも注目されています。
簡単に説明すると、マインドフルネスとはゆっくり呼吸をすることで緊張とリラックスのバランスを整え、心に落ち着きを取り戻すという一種の瞑想法です。呼吸に意識を集中することで感情や思考の波(ストレス)から一時的に自分の気持ち離脱させ、頭をリフレッシュさせることができます。
一時的に離脱しても根本的な解決にならないのでは? と思うかもしれませんが、実はこれが徐々にいろいろな問題をシンプルにしていくことにつながるのです(詳しくは専門の書籍やWebサイトでご確認ください)。
この体験をサポートするのが「呼吸」アプリです。マインドフルネスの呼吸法を、グラフィックとタップ振動でガイドしてくれます。
ポイントは、毎日行って習慣化することです。朝起きてカーテンを開けたとき、始業前のPC起動中、夜寝る前に音楽を聴きながら……など、決まった時間に呼吸をして気持ちをリセットします。
これが習慣化される、緊張・不安・怒りなどで心がザワついたときに、呼吸によって通常の気持ちへリセットすることができるようになります。
落ち込みやすい、傷つきやすい自分が気になる方は、日頃の運動と共に「呼吸」を習慣づけると何かが改善できるかもしれません。春からの新生活、自分自身のケアにもApple Watchを活用しましょう。