レノボ・ジャパンは2月28日、全社員が一斉にテレワークする企業や初めてテレワークを実施する企業に向け、同社がこれまでに蓄積したノウハウをまとめた「はじめようテレワークスタートガイド」を発行し、同社サイトにおける無償ダウンロード提供を開始した。
今回の新型コロナウイルス対策で政府がテレワークの積極採用を推奨し、全社規模でテレワークを実施する企業が増えているという。 しかし、一部の先進的企業を除いて生産性の低下やセキュリティの懸念などがあり、実施をためらうケースがあると考えられるとのこと。
同社は新たに、2019年に発行した同ガイドへ「緊急テレワーク、対応マニュアル」を追加した。 テレワークインフラや実施経験が十分でない企業が、どのように今回の緊急事態に対処すべきかを追加したものという。
同社は2015年に「無制限テレワーク」を制度化し、回数に上限を設けないテレワーク制度を既に4年以上実施しているとのこと。 また、東京オリンピック開催時には約2週間を一斉テレワークとする方針を公表している。
さらに、新型コロナウイルスの国内感染の拡大にあたり、「テレワークを各自判断にて実施」の段階を経て、2月25日に政府見解を受け即日「原則テレワークを推奨」の段階へと移行したという。
同ガイドは、この間に得たテレワーク制度開始に関するノウハウをまとめた小冊子(PDF形式)であり、テレワーク導入時のメリットと落とし穴、労働関係法規遵守の上での注意点、阻害要因の対策などをまとめている。
今回の改定では、テレワーク時の勤務制度、簡単なPCのセキュリティ対策、オンライン会議招集と進め方、テレワーク実施徹底のコツ、コミュニケーション円滑化のルールなど、初めて経験する大規模テレワークで必要なノウハウをまとめている。