俳優の成田凌が、女優の杉咲花が主演を務める2020年度後期NHK連続テレビ小説『おちょやん』(9月28日放送開始予定)に出演することが28日、明らかになった。杉咲演じるヒロイン・千代の夫となる喜劇界のプリンス・天海一平(あまみ・いっぺい)を演じる。
成田が演じる天海一平は、人気喜劇一座の座長・天海天海(あまみ・てんかい)の息子。幼い頃から子役として、いやいや役者をやっていたが、やがて自分が目指す新しい喜劇を作ることに目覚めていく。千代とともに新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。やがて2人は結婚し、二人三脚で奮闘する。
そのほか、千代の父・竹井テルヲ役にトータス松本、千代の新しい母・竹井栗子役に宮澤エマ、芝居茶屋の女将・岡田シズ役に篠原涼子、芝居茶屋の主人・岡田宗助役に名倉潤、ライバル芝居茶屋の女将・富川菊役にいしのようこ、喜劇界のアドリブ王・須賀廼家千之助役に星田英利、上方演劇界のドン・大山鶴蔵役に中村鴈治郎、千代の憧れの女優・高城百合子役に井川遥、千代の最初の師匠・山村千鳥役に若村麻由美が決定した。
杉咲は「私の演じさせていただく千代が劇中でお芝居の世界に魅了されていくように、素敵な共演者の皆さまとご一緒させていただける時間は、私の俳優人生においてもきっと刺激的で贅沢な、特別な時間になるのだろうなと、今から楽しみで仕方がありません」とコメント。
また、成田について「千代にとって、生涯良くも悪くも、とてつもなく大きな存在になるであろう天海一平を演じられる成田さんとは今回で5回目の共演ということもあり、とても心強いです」と述べ、「最後まで楽しい撮影現場になるように、そしてなにより素敵な作品をお届けできるように、皆さんと力を合わせて頑張ってまいりたいと思います!」と意気込んでいる。
103作目の“朝ドラ”となる『おちょやん』は、今なお上方女優の代名詞と言える存在で“大阪のお母さん”として親しまれてきた喜劇女優・浪花千栄子をモデルにした作品。大正から昭和の戦前、戦中、戦後の大阪を舞台に、貧しい家庭に生まれたヒロイン・竹井千代が、女優の道を駆け上がっていく波乱万丈の人生を描く。タイトルの“おちょやん”は大阪の言葉で、茶屋や料亭などで働く“小さい女中さん”を意味する。