みなさんこんにちは! モバイルゲームを中心に配信活動をしているみしぇるです。
最近はスマートフォンの端末だけでゲーム画面を配信できるアプリも増えてきたこともあり、ゲームの実況もかなり身近になりましたよね。配信動画を見ているうちに、自分もゲームの実況を動画で配信してみたいと思うようになった人もいるのではないでしょうか。
まずはアプリで簡単に動画配信に挑戦してみるのもいいと思いますが、画質や音質にこだわろうとしたら、録画・配信の専用ツール「キャプチャーボード」を使うのがオススメ。キャプチャーボードを使えば、PS4などのゲーム機、スマホ、iPadといったデバイスの映像をパソコンへ転送し、録画や配信を行えます。ひと手間加えて、クオリティの高い配信にぜひチャレンジしてみてください。
とはいえ、初心者には、キャプチャーボードの選び方や設定方法を難しく思う人もいるでしょう。そこで、今回はキャプチャーボードユニットを3つピックアップして解説します。
4Kパススルーでゲームを楽しみながら録画できる「AverMedia GC550 PLUS」
まず紹介するのは、「AverMedia GC550 PLUS」。1,920×1,080ドット(60fps)での映像録画機能や、4Kパススルー機能を搭載。接続インターフェースにはUSB 3.1 Gen1 端子(Type-C)を採用しており、低遅延でパソコンにゲーム画面を表示させられます。
今回は、iPadのゲームで録画に挑戦。そのため、「Lightning-Digital AVアダプタ」でiPadと「AverMedia GC550 PLUS」を接続しました。ゲーム実況として、自分の声を入れたい場合はマイクも用意しましょう。なお、WindowsとMacで配信用のソフトが変わるため、お手持ちのPCのOSに合わせてソフトのインストールが必要です。
ゲームとPCを接続してソフトを起動すると、ゲーム画面が映し出されます。「REC」ボタンで録画、「STREAM」ボタンで配信がスタート。ゲームの音量は専用ソフトのなかで調整できるので、何度かテストで録画してみて、ちょうどいい音量を探しましょう。
実際に録画した映像は「ドットとび」もなく、スムーズな印象。配信においても、遅延はほとんど発生しませんでした。
画面レイアウトのデフォルト設定が安心な「elgato HD60s +」
続いて「elgato HD60s +」を紹介します。先ほどと同様に、iPadのゲームを録画するため、まずは「Lightning-Digital AVアダプタ」でキャプチャーボードと接続。さらに、キャプチャーボードとパソコンと接続すれば準備OKです。実況として自分の声も合わせて収録したい場合は、追加でマイクも用意しましょう。
「elgato HD60s +」は、60fpsの映像を1,080p解像度(1,920×1,080ドット)で配信できるキャプチャーボード。あらかじめelgatoの公式ページで専用のソフトウェアをダウンロードして、配信する動画プラットフォームと連携させておけば、このソフトからそのままゲーム配信が可能ですが、OBS Studio、Streamlabs OBS、XSplitなど、ほかの配信ソフトにも対応します。パススルーは4K画質に対応。録画や配信を行いながらでも、普段通りのゲームプレイを楽しめるでしょう。
注意しておきたいのは、「elgato HD60s +」がハードエンコードタイプであること。そのため、端末画面が配信ソフトに表示されるまで若干の遅延が発生します。ゲームの音は、ゲーム端末から直接もしくは、「elgato HD60s +」からHDMI出力でゲーム映像を映し出したTV、ディスプレイから聴くようにしましょう。
また、配信の画面レイアウトやウェブカメラレイアウトを専用ソフトで設定できるのも魅力。細かな周辺機器の設定やレイアウトの調整をしないで配信を始められます。細かい設定が苦手な人にオススメです。
「GV-HDREC」はパソコン不要でワンタッチ録画に対応!
最後に紹介するのは、アイ・オー・データ機器のキャプチャボード「GV-HDREC」です。先述した2つと同様に、iPadのゲームを録画するため、まずは「Lightning-Digital AVアダプタ」を用意。また、自分の声を入れるための3.5mmステレオミニジャックタイプのマイク、録画データを保存しておくためのSDカードも準備します。
「GV-HDREC」は、パソコン不要でゲーム映像を録画できるのが特徴。電源ボタンを押して、ゲーム画面が出力されたことを確認したら、本体右下の録画ボタンを押すだけです。録画の画質は、1080/60p フルHD最高画質、1080/60p フルHD高画質、1080/30p 標準画質、720/60p 記録容量優先、480/60p SD画質の5種類から選択。保存先SDカードのデータ残量などに応じて画質を調整しましょう。
「モード」ボタンを押すと、録画した動画のチェックを行えます。早送りやコマ送り、スロー再生などにも対応。さらに、不要なシーンのカットやファイルの結合など、動画編集まで行えるスグレモノです。ゲーム実況などで自分の声を録音したい場合は、キャプチャーボード本体に3.5mmステレオミニジャックタイプのマイクを接続しましょう。
注意すべき点は、接続時に声の入力音量が把握しにくいこと。ゲーム音とのバランスが悪く、「自分の声が全然聴こえない」というミスが起きないよう、何度か試しに録画して音量を確認してから、本番に挑むのがいいでしょう。
パソコンを家族で共有している人や、保有パソコンのスペックに不安がある人でもゲーム実況動画を録画できる本機。持ち歩いて友人と一緒に録画といった楽しみかたできそうですね。また、自分のプレイを振り返る目的でも役に立ちそうです。