エンワールド・ジャパンは2月27日、「新型コロナウイルスの感染対策」に関するアンケート調査を発表した。調査は2020年2月20~22日、全国の企業の人事・採用担当者554人を対象にインターネットで行われた。回答者の所属企業は外資系企業65%、日系企業35%となる。
調査結果は以下の通り。「あなたの会社では、社員に対して新型コロナウイルスの感染対策を実施していますか」と尋ねると、外資系企業・日系企業全体では「実施している」(82%)、「検討中」(14%)、「実施する予定はない」(3%)という結果だった。
また、社員に対して感染対策を実施している担当者に、「具体的にどのような対策を実施しているか」尋ねると、外資系企業・日系企業全体では「マスクの配布、アルコール消毒の設置などの衛生管理」(81%)、「海外への渡航制限・禁止」(72%)、「リモートワーク・在宅勤務」(64%)、「時差出勤・オフピーク通勤」(64%)、「自社イベントの開催自粛」(46%)、「社内に相談窓口の設置」(20%)、「社員の外部イベント参加の禁止」(21%)、「その他」(9%)となっている。
なお、その他の回答では、「10人以上のミーティングは避けてWeb会議奨励」、「中国に渡航した物に、14日間の出社制限」、「出社時の検温」、「入室前手洗、ドアノブ清掃の義務化」、「37.5度以上の 発熱者の出社禁止」などがあった。
そして、「実施している対策のうち、うまくいっていない(徹底されていない)ものはありますか」と聞くと、外資系企業・日系企業全体では「特にない(すべてうまくいっている)」(58%)、「リモートワーク・在宅勤務」(18%)、「マスクの配布、アルコール消毒の設置などの衛生管理」(16%)、「時差出勤・オフピーク通勤」(12%)、「海外への渡航制限・禁止」(4%)、「自社イベントの開催自粛」(4%)、「社内に相談窓口の設置」(3%)、「社員の外部イベント参加の禁止」(3%)、「その他」(6%)だった。
その他の回答では、「マスクやアルコール消毒などの商品が品薄」、「職種によって、出張制限やリモートワーク対応ができない(国内の営業、小売りの店舗スタッフ、半導体エンジニアなど)」、「派遣社員の対応が困難」などが多かった。
また、「いつ社員に対して感染対策を開始しましたか」と聞くと、外資系企業・日系企業全体では「2月17日週」(82人)、「1月27日週」(80人)、「2月10日週」(58人)、「2月3日週」(54人)、「1月20日週」(49人)、「分からない」(28人)、「1月13日(月)以前」(27人)となった。
そして、社員に対して感染対策の実施を検討している回答者に、「具体的にどのような対策を検討していますか」と尋ねると、外資系企業・日系企業全体では「リモートワーク・在宅勤務」(69%)、「時差出勤・オフピーク通勤」(55%)、「マスクの配布、アルコール消毒の設置などの衛生管理」(64%)、「海外への渡航制限・禁止」(47%)、「自社イベントの開催自粛」(33%)、「社員の外部イベント参加の禁止」(21%)、「社内に相談窓口の設置」(13%)、「その他」(3%)という結果だった。