俳優の玉木宏と高橋一生が、4月スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(毎週火曜21:00~)で初共演することが26日、分かった。双子役を演じる。
このドラマは、2015年に急逝した作家・白川道氏の未完の同名小説が原作。復しゅうのために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会に身を投じた主人公・竜一を主演の玉木が演じ、竜一の双子の弟で、運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚として権力を掌握していく竜二を高橋が演じる。
竜一は、22歳で竜二とは異なる顔を手に入れてから「斉藤一成」「和田猛」と名前を変えながら、裏社会でのし上がっていく。竜二の前で見せる心優しい兄という本来の姿も含め、竜一は一人三役のように、激しい復しゅう心を抱く3人の男を巧みに演じ分ける表現力が求められる役どころだ。
演じる玉木は「非常にダーティーでチャレンジングな作品だなと思いました。それをテレビドラマでできる喜びと期待感があります。登場人物も単純に悪い人たちではなく、根底にある強い思いに突き動かされているというところにすごく魅力を感じています」とコメント。高橋については「最終的なゴールは同じだと思うので、『2人で1つ』ということは頭の中におきつつ、劇中で『汚いことは俺がやる』といった竜一の言葉があるように、それぞれのやるべきことを全うする意識を持って芝居に臨みたいと思います。具体的には、高橋さんと実際お芝居を合わせてみて、『こう出てくるんだな』ということを体感しながら作り上げていけたらと思います」と話している。
一方の竜二は、エリート官僚として職場で見せるスマートな表の顔と裏腹に、竜一と同様に激しい復しゅう心を抱いているという二面性を持ったキャラクター。
演じる高橋は「過去が深く関わってくる物語で、現在とのつながりに重点を置いたお芝居になるのがとても楽しみです」といい、玉木については「今回、初めて玉木さんにお会いしましたが、その際に自分が感じた玉木さんの動きや話し方といった居住まいを、お芝居に生かしていきたいと思います。また、竜一と竜二で、まるで自分を投影するかのように妹の美佐に対する『家族として愛するとはどういうことなのか?』といった考えの違いがあります。それが2人のお芝居を通してはっきりわかってくると面白いなと思います」と語った。
カンテレの米田孝プロデューサーは「策略と欲望渦巻くスリリングな展開の奥に潜んだ、登場人物たちの純粋な愛情や、それぞれ抱える切ない思いが、この作品の何よりの魅力です。人生をかけるほどの憎しみ、何を犠牲にしてでも守りたいと願う愛情…人間の強い思いに突き動かされた物語を、毎週、あっという間に観ていただけるエンタテインメントに仕立ててお届けします!」と力説。
共同テレビの水野綾子プロデューサーは「脚本を作っていくなかで、常にお2人が演じられることを想像していましたが、実際にお2人とお会いし、そして目の前で並んでいる姿を見て、本当に壮絶で面白い作品ができそうだと感じています。原作の面白さ、ハードさをベースにしつつ、連続ドラマならではの『次週が楽しみ』な作品になればと思っています」と意欲を示している。