東北医科薬科大学病院は2月25日、新型コロナウイルスの基礎知識と感染対策をまとめたPDF形式のハンドブックを同病院のWebサイト上で公開した。せきエチケットやマスクの正しい着け方、手の洗い方などについて解説している。Webブラウザで読めるほか、無料でダウンロードもできる。
「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」は計20ページで構成。2020年2月時点の情報を元に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状の特徴や感染の仕方、「濃厚接触」の定義といった基礎知識をわかりやすい言葉で紹介している。
家庭でできる感染対策の基本は「こまめな手洗い」、「正しいマスクの使用」、「症状があるときは外出を控えること」。感染のリスクを下げる対策として、「せきエチケットを守る」、「手洗いをする」、「環境消毒・換気をする」の3つを組み合わせることが効果的とする。
マスクの付け方や手の洗い方、換気の仕方、それでもかかってしまったときの対処の仕方や気を付けることなど、具体的な内容については同ハンドブックを参照のこと。
ハンドブックは、「感染症予防について正しく理解した上で安心して生活すること」を目標に、東北医科薬科大学病院が作成。東北医科薬科大学医学部の感染症学教室 特任教授で、東北大学の名誉教授でもある賀来満夫氏が監修している。賀来教授は「ご家庭での新型コロナウイルス感染症を含む呼吸器感染症予防の一助となれば幸いです」としている。