ソニーモバイルコミュニケーションズは2月24日、第5世代移動通信システム「5G」に対応した、映像制作のプロ向けスマートフォン「Xperia PRO」を開発発表した。詳細や商品化の時期などは未定。
同じく「5G対応」をうたう同時発表のXperia 1 IIをベースとしたスマートフォンだが、6GHz未満のSub6帯のみに対応するXperia 1 IIと異なり、Xperia PROはSub6帯に加え、ミリ波と呼ばれる28GHz帯などの高周波帯にも対応する。
ミリ波は波長が短く、建物などの障害物に遮られると遠くへ飛びにくい性質がある。Xperia PROでは5Gミリ波の受信感度を高めるため、4方向アンテナを内蔵し、誘電率が低い素材を採用したという。また、通信の方向や通信速度を表示する機能も予定する。
Xperia PROの用途は、現場で撮影した高画質映像や写真を、5Gでその場からワイヤレス送信することなどを想定する。主なスペックはXperia 1 IIとほぼ同等だが、Xperia PROのみの特徴として、HDMI端子を搭載している。