JR東海、JR西日本、JR九州は21日、東海道・山陽・九州新幹線の車内で提供する無料Wi-Fiサービス「Shinkansen Free Wi-Fi」の整備完了について発表した。
3社共通の無料Wi-Fiサービス「Shinkansen Free Wi-Fi」は2018年7月以降、整備の完了した車両から順次導入されている。サービスを提供する車両では、客室内に「Shinkansen Free Wi-Fi」のステッカーが掲出され、メールアドレスの登録またはSNSを使った認証により、誰でも無料でインターネットを利用可能。大規模災害時は登録なしで誰でもインターネットを利用できるという。
今回、東海道・山陽・九州新幹線の全列車でサービスを利用できる環境が整ったことを受け、「Shinkansen Free Wi-Fi」サービスの整備完了予定日を2020年3月30日と発表した。「整備完了に伴い、全ての列車において訪日外国人のお客様にも、ご自身のスマートフォン等で、ネット予約や運行情報・観光情報等を取得し、新幹線をより快適にご利用いただけるようになります」と説明している。
なお、東海道新幹線において、「Shinkansen Free Wi-Fi」を利用できる列車をTwitterで毎日配信していたが、2月28日(団体専用列車・ラストラン列車を除く700系での列車運行の最終日)をもって配信が終了となる。通信事業者と契約している利用者向けに提供してきた車内公衆無線LANサービスも、3月31日をもって終了する。
東海道新幹線は「Shinkansen Free Wi-Fi」サービスに加え、全17駅の改札口・コンコース待合室付近において無料Wi-Fiサービス(JR-central Free Wi-Fi)を利用可能。また、「のぞみ」が停車する東京駅、品川駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅、新大阪駅と、訪日外国人の利用者が多い小田原駅にて、今年3月末までに駅ホーム上にもアクセスポイントが設置される。これにより、異常時等において、訪日外国人の利用者らも新幹線の運行情報などを取得しやすくなる。