女優の橋本マナミが、あす22日に放送される東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『パパがも一度恋をした』(毎週土曜23:40~)の第4話に出演する。
今回演じるのは、吾郎(小澤征悦)の父・タロスケ(麿赤兒)の従兄弟・菊三(大久保鷹)の娘で、シングルマザーの片瀬ナナ。仕事で多忙なナナが海外出張の間、タロスケがナナの娘・りの(粟野咲莉)を預かることになり、母の不在を淋しがるりののため奔走する吾郎、りのとナナの愛情を見ておっさん多恵子(塚地武雅)と、自分の絆を再確認していくトモ(福本莉子)の姿を描くヒューマンストーリーが展開される。
撮影現場では、監督と話し合いを重ねながらナナの心の機微を作りあげた橋本。昨年11月に結婚を発表し、理解あるパートナーを得てさらに女優業にも磨きがかかる彼女が、今回の役どころと、知られざるプライベートを語った。
――シングルマザー・片瀬ナナ役についてのご感想を。母親役は何度かご経験があるそうですね。
ドラマ自体はコメディタッチで、皆さんのキャラクターも濃く笑いも多いのですが、ナナと娘・りのという母娘の物語もしっかり描かれていて、人間ドラマとして良い経験ができました。私自身、将来母親になってもお仕事は続けたいと思っているので、ナナと気持ちが重なってしまい、(とあるシーンでは)涙が止まらなくなってしまうこともありました。
――吾郎役、小澤征悦さんの印象を教えてください。
10年以上前に友人を通じてお会いしたことがありました。その時はクールでダンディ、そしてジェントルマンな印象でしたので、役とはいえ私の中では全く違うイメージの小澤さんになられていたので少し驚きました(笑)。昔お会いしていたからか、とても現場に入りやすかったですし、和やかな雰囲気を作ってくださってありがたかったです。
――このドラマは、亡くなった妻が夫を心配して、おっさんの姿になって蘇ってきたという設定があります。
最初に台本を読んだ時には、現実にはありえないこととはいえ、吾郎がおっさん多恵子を本物の多恵子だと信じて愛するという、その愛の力が凄いと思ったんです。癖が似ているとうれしいのかもと、私も少し考えたりして(笑)。吾郎と多恵子のようなラブラブな関係っていいですね、私も見習いたいです。
――旦那様が違う人の姿になっても、気付くことができると思いますか?
主人はずっとボソボソとひとり言を言う独特の癖があるので、たぶん私は分かると思います(笑)。思ったことが言葉に出てしまうタイプの人で、最初は私に話しかけていると思って相槌を打っていたら全部無視されました(笑)。今はかなり慣れて聞き流しますが、結構変わった癖ですよね!? 一緒に住んでいるとそういうこともだんだん分かってくるものですね。
――ご結婚されて気持ちに変化はありましたか?
自分を許すことができるようになりました。今まで仕事を一番に生きてきたので、結婚もしないほうがいいのかな、と思ったこともありました。仕事の邪魔になるものは排除しよう、という気持ちでいたんです。でも、結婚によって新たな扉が開かれたような気もします。今までは自分ひとりでため込んでいて誰にも言えなかった悩みも、今は主人に話していて、一番身近なところに気軽に話せる人ができたというのはとても良かったです。
――結婚される前に、“グラビアOK、女優OK”という条件を出されたとか!?
グラビアは、やはり私の土台なったものですし、表現をすることが好きなんです。以前、お付き合いをしていた男性からは「グラビアをやめてくれ」と言われることが多く、私自身を全否定されているような気がしてつらい気持ちになることも多くて…。その点、主人は本当にやりたい仕事ならやってもいいと尊重してくれるのでとてもありがたいです。いい理解者ができ、今後の女優業ももっと幅広くやっていきたいと思っています。
――逆に旦那様から条件は出されなかったですか?
相手を気遣って生活しようねとか(笑)。夜が何かと忙しい私に対して、主人は朝がとても早く生活リズムが違うんです。なので、私も夜の時間は足音をバタバタ立てないようにし、なるべく静かに過ごしています。こういう気遣いのひとつひとつが「一緒に生活する」ということなんでしょうね。
――視聴者にメッセージをお願いします。
私は第4話のゲストとしての出演ですが、日々の生活の中、「自分にとって何が一番大事なのか?」というメッセージ性のある回になっています。身近にいる人を大事にしたいと感じてもらえたらうれしいですし、私もあらためて人を思う気持ちの大切さに気づかせてもらえました。