「お母さんが作るおにぎり」を目標に、1978年の発売以来、進化を続けてきたセブン-イレブンのおにぎり。このほど、海苔を使った「手巻きおにぎり」が新しくなる。

リニューアルしたのは、おにぎりのおいしさのキモとも言える「海苔」と「米」。何がどう変わったのか、実際のお味は? 早速紹介しよう。

  • セブン-イレブンのおにぎりがリニューアル! ごはんと海苔がおいしくなった!!

包装フィルムと精米方法を改良

これまでも同社は、さまざまな製法の変更などを通して、おにぎりのさらなるおいしさを実現してきた。

例えば2003年に導入した「包餡成型」により、これまでの「ごはんを成型した後に具を詰め込む」スタイルから、「具を包み込むようにごはんを成型する」スタイルへと変更。実際に手で握ったようなふわふわの食感を実現した。

また2012年には「振り塩製法」を導入。塩水で米を炊いていたこれまでの製法を見直し、後から塩を振る製法に変えたことで、米の甘みやおいしさを向上させたのだ。

  • おにぎり改良の歴史

そして2月25日にリニューアルする「手巻きおにぎり」では、海苔の食感や旨味を保つため、包装フィルムが新しくなる。

頭頂部のフィルムの構造を見直すことで、密閉度を高め、外気の影響を受けにくくしたという。実は昨年、海苔の焼き方も新しくしており、海苔自体もさらにおいしくなっているが、今回の改良により、よりパリッとした食感が楽しめるようになる。

  • 包装フィルムが新しくなった

加えてごはんもおいしくなる。お米への傷つきを抑え、段階的に精米する「低圧精米」をさらに改良し、精米時にかかる圧力を分散し温度上昇を抑制する「低温精米」へと変更。お米への負荷がより低減できるため、お米本来の旨味が向上するという。

実際のお味は?

さらに同社の定番商品である「紅しゃけ」「ツナマヨネーズ」「辛子明太子」「紀州南高梅」「北海道産昆布」については、中身もリニューアル。

例えば「紅しゃけ」は山漬け製法という手法を採用。辛子明太子は「手返し」という工程を入れるなど、さらにひと手間加えた仕上がりとなっている。

  • 一口目から最後まで、海苔がパリッとしていてサクサクと食べ進めることができる

早速新しくなったおにぎりをほうばってみると、確かに、海苔のパリパリ感が増し、歯切れも良くなった気がする。そして何より、今まで以上の、ふわふわでやわらかいごはんの食感が印象的だった。味わいについても、ごはんの上品な甘さが、素材の味をさらに引き立ててくれている。これが百数十円で購入できるのだから、驚きだ。

同社は、改良を重ねるだけでなく、毎月全国からおにぎりを集めて、目標の品質に達しているか、チェックも行っているとのこと(2018年実績)。

多くのこだわりが詰まったおにぎり。改めてその味をかみしめてみてはいかがだろうか。

  • 新しくなったおにぎり、試してみては?