気温がだんだん上がってきて、春を感じるようになると、花粉が飛ぶ季節になります。花粉症の人は、鼻水やくしゃみに悩まされるほか、気温の変化が激しいので、体調を崩しがちになります。今回は、花粉症対策にもなるおすすめの春野菜料理をご紹介しましょう。
アレルギー症状で幸せホルモンが減る!?
花粉症のようなアレルギー反応の症状は、体に炎症が起きることにつながります。幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質のセロトニンと炎症はシーソーのような関係になっていて、体に炎症が起きていると、セロトニンは減ってしまいます。セロトニンが減ってしまうと、どうにかして増やしたいと体が反応して、早く増やしやすい、甘いものを食べるという行動に繋がってしまいます。ダイエットしたい人にとって、花粉症の時期は注意したい季節です。
セロトニンを増やす食べ物
セロトニンの原料は、必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンです。豆腐、納豆などの大豆製品、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれています。セロトニンを合成するためには、ビタミンB6や炭水化物も必要になります。ビタミンB6は、マグロ、カツオなどの魚類、にんにく、しょうがなどに多く含まれています。また、トリプトファン、炭水化物、ビタミンB6の3つの栄養素がそろっているのは、バナナです。甘いものが食べたくなったら、甘いお菓子の代わりにバナナを利用するのもおすすめです。
花粉症には乳酸菌や食物繊維をとろう
乳酸菌や食物繊維は、腸内環境を整え、腸内を整えるよい働きをしてくれる有用菌のエサとなり、免疫力を高めることにつながります。花粉症は、免疫機能の異常により発生するといわれているため、免疫機能が正常に働くことで、花粉症によるアレルギーの症状の発生を抑えることができるといわれています。乳酸菌を含む、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、味噌、キムチなどの発酵食品を食事に利用することが勧められます。
食物繊維は、魚介類や肉類などの動物性食品にはほとんど含まれていません。植物性食品に多く含まれているので、豆類、野菜類、果物類、キノコ類、海藻類などを食事に取り入れていきましょう。主食のご飯を、白米から玄米、麦、胚芽米入りのご飯に変える、パンであれば白いパンよりライ麦入りのパンに変えるなどすると効率よく食物繊維が摂ることができます。
食物繊維たっぷりのポテトサラダ
旬の春野菜はビタミン類や食物繊維も補えます。また、冬を乗り越えたからこそ含まれる栄養成分があり、解毒作用や抗酸化作用も高いといわれています。菜の花、春キャベツ、アスパラガス、たけのこなどお好みの春野菜を料理に積極的に取り入れていきましょう。今回は、定番のサラダに旬の野菜を加えた、春野菜入りのカラフルポテトサラダをご紹介します。
春野菜のカラフルポテトサラダ
<材料>2人分
新じゃが芋 2個
人参 50g
新玉ねぎ 1/4個
スナップエンドウ 3個
ハム 2枚
塩こしょう 適量
マヨネーズ 大さじ4
牛乳 大さじ1と1/2
<作り方>
1.じゃがいもは皮ごと鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、中火にかける。竹串をさしてすっと通るくらいになれば、水気を切って、熱いうちに皮をむき、木べらでマッシュして粗熱をとる。
2.人参はいちょう切りにして水を入れた鍋に入れ、やわらかくなるまで茹でる。沸騰したら筋を取ったスナップエンドウを入れて茹でて水気を切る。玉ねぎはスライスして塩をふり、しんなりしたら水気をしぼっておく。ハムは短冊切りにする。
3.1に2を加え、マヨネーズと牛乳を合わせたものであえる。塩こしょうで味を調えたらできあがり。
<ポイント>
旬のお野菜を食事に取り入れて、バランスよく食事をとり、免疫力をつけながら、健康的にダイエットしましょう。