アイロボットジャパンは2月19日、ロボット掃除機「ルンバ」の新モデルとして、フラッグシップ機となる「ルンバ s9+」を発表した。2月28日から発売し、公式オンラインストア(アイロボットストア)での価格は169,800円(税別)。
ルンバ s9+は米国ですでに販売されているが、日本にも投入される。これまで円形だった本体をウルトラエッジデザインと呼ぶ「D型」として、部屋の隅や壁ぎわのゴミをより吸引しやすくしている。本体前方には高性能センサーを備え、進行方向の壁や奥行きを立体的にとらえて、家具の配置など複雑な場所にも届くようになった。
間取りのマッピング機能として、vSLAMナビゲーションを用いたImprintスマートマッピングを搭載。本体の光学センサーが約23万ポイント/秒を収集し、間取りを高精度にマッピングしつつ、動作の都度、最適化していく。作成したマップは、本体の位置情報、清掃済み・未清掃のエリア判別に使われ、リビングからキッチンといった移動とルートも効率化されている。
底面には2本のゴム製デュアルアクションブラシを備え、フローリングやカーペットといった掃除場所に応じた吸引を行う。一方のブラシが汚れを浮き上がらせ、もう一方のブラシが逆回転してゴミをかき込み、強力になった吸引力で除去。カーペットの場合は、自動的に吸引力を高めるパワーブーストが機能する。30mmブラシ×5本のコーナーブラシもあり、D型デザインと合わせて、部屋の隅や壁ぎわのゴミ除去能力を高めている。
現行モデル「ルンバ i7+」と同じように、自動ゴミ収集機のクリーンベースを同梱。ルンバ s9+がクリーンベースに戻ると、ルンバ s9+が吸引したゴミを自動でクリーンベース内へと移し、充電も行う。クリーンベースの密封型紙パックには、ルンバ s9+のダスト容器にして30杯分のゴミを貯められる。ルンバ s9+のダスト容器は水洗い可能だ。
Wi-Fiにも対応し、スマートフォンと連携して「iRobot HOME」アプリによるさまざまな操作を提供。清掃する場所やスケジュール設定、外出先からの掃除スタート指示などだ。清掃が終わると、スマートフォンに通知が届く。また、GoogleアシスタントやAmazon Alexaといった音声アシスタントによる音声操作もサポートしている。
アイロボットジャパンの床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」と連携する機能も搭載。ルンバ s9+が掃除を終えると、自動でブラーバ ジェット m6が拭き掃除を始める。
なお、アイロボットストアと一部のアイロボット認定販売店にて、ルンバ s9+とブラーバ ジェット m6の「Perfect Cleaning」セットを取り扱う。2020年3月31日までの期間限定となり、アイロボットストア価格は219,800円(税別)となる。ルンバ s9+の価格は169,800円、ブラーバ ジェット m6は69,880円(税別)なので、別々に買うより20,000円ほど安い。
ルンバ s9+の本体サイズは、最大幅が31.2cm、高さが8.9cm、重さは約4kg。クリーンベースの本体サイズは幅31×奥行き39×高さ49cmとなる。