JR東日本と鉄道会館は18日、東京駅の新たな駅サービス機能として、待合空間「スクエア ゼロ」や新改札口「グランスタ地下北口」など6月17日から使用開始し、同じく6月17日、新しいエキナカ商業空間「グランスタ東京」が開業すると発表した。
JR東日本グループは「Tokyo Station City」のコンセプトの下、東京駅構内と駅周辺の整備を順次進めてきた。今回、東京駅北通路周辺整備として進めてきた新たな待合空間、改札口、改良通路、バリアフリールートについて6月17日から使用開始するとともに、東京駅北通路周辺整備で新たに生み出されたスペースに、JR東日本で最大規模というエキナカ商業空間「グランスタ東京」を開業することが発表された。
東京駅地下1階に設けられる待合空間「スクエア ゼロ」は、吹抜けのあるシンボリックな空間にデジタルサイネージを設置し、四季折々の季節感を演出。着席を基本とした待合機能を強化したほか、日本の魅力を発信するイベントの開催も予定している。
東京駅地下1階に新設される新改札口「グランスタ地下北口」は、北地下自由通路に直結する改札口で、周辺にクローク機能を設置して利便性を向上させる。改良された北通路は、丸の内北口と八重洲北口の1階改札内を結ぶ通路で、工事着手前は通路幅員6.7m・天井高2.2mだったが拡張され、通路幅員12m・天井高2.6mとなった。
バリアフリールートも整備し、中央通路と北通路間のエレベーター(24人乗り)が使用開始される。その他、丸の内側中央部階段脇のエレベーター(11人乗り)が6月下旬、北地下自由通路(丸の内側地下1階)階段脇のエレベーター(15人乗り)が7月中旬にそれぞれ使用開始される。
「グランスタ東京」は既設の88店舗に加えて66店舗を新設し、東京駅の地下1階から地上1階にまたがって計154店舗のショップとレストランを展開するエキナカ商業空間に。中でも飲食店は30店舗・合計約1,000席を超える規模となり、本格的なレストランや横丁をイメージした多彩なジャンルの飲食店が出店。老舗菓子店や話題のスイーツメーカーなどのショップが「新東京土産」に挑戦するという。